見送る

おしごとを進めるだけ進める、闘牛の勢いで。移転の準備でてんやわんやしながら隣席のRさんが次のおつとめさきが決まりそうだと教えてくれます。そして彼女は今日が最終日。的確なしごとっぷりとその人柄で誰からも好かれた人は、最後の挨拶の途中で泣きました。わたしも舌先を噛んで涙をがまんして、ただ次の言葉を待ちます。彼女が胸にためていた感謝の言葉を誰もが温かく受け止めながら、見送っています。残る人たちもこの先どうなるかわからないのに、みんなの顔は優しく彼女のこの先のしあわせを願っているように見えました。