晩ご飯は、母から送られてきたすきやきのタレで、鶏すき焼きです…タレとか、レトルトとか、クックドゥとか、本当に要らないのだけれど、そのスーパーで見かけたものをかごいっぱいにドンドン買う人、その母の姿を思い出して、少しずつ消費して行きます。昨日、母から電話がありました。介護?に通っている92歳の父方の祖母と電話で話します。おばあちゃん、あたしよ、わかる?まぁ、あなた、いつも思ってるよ、思ってはいてもなかなか電話できんでごめんねぇ、あなたしあわせ?なら良かった、こちらは一日することないけぇ、色々考えよるよ、人に思いの限り何かしてやったら良かった、私はどれだけみんなから生かされてきたかねぇ、思いの限りしてやったら良かったのに、してやれんやったことは本当に悔いに残るわぁ、そんなことばっかり、愚痴ばっかりを思いよるよ、とのこと。おばあちゃん、あたしはそんな話しが聞けて嬉しいよ、おばあちゃんが色々考えるって聞いて、さすがおばあちゃん!って思っとうよ、そう伝えると、こんな老人でも喜んでもらえるかね?と嬉しそうです。手紙書いてと言うと、何度か挑戦したけど字が震えて、こんな字で送ったら受け取った方は恐ろしいわぁとのこと。
- 作者: アトランさやか
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/11/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
私はいったいいくつになったのかしら?と指折り数えてみたら92よ!と驚いていたおばあちゃん。まだまだ女性らしさもたっぷり、4〜50代の頃は母と私に嫌みを言いまくっていた人が、今ではあたしの親友。電話でも会話が弾んで、いつまでも切りたくないけれど、おばあちゃんの声が枯れてくるので「じゃぁ、またね、ありがとう、話せて嬉しかったよー」そう言うと、「お母さんが電話返せって手を伸ばしてきたわぁ、元氣でね、話せて良かったわー」遠くなる祖母の声はいつまでも耳のこだましています。老人ホームには趣味の合うおともだちがおらんじゃん、と言う祖母は、ものすごくプライドが高い人なのに、必死に下々の者に降りて来ようとしているのが、ちょっと笑えます。