独演会

monna88882016-06-25

朝の4時半に目覚ましをかけて、TPと喧嘩しながら出発です。私が勝手に洗ったTシャツが乾かなかったとすごく怒っているけれど、ドライヤーをかければ乾くから。プンプンしながら電車に乗って、バスに乗って、成田へ着きました。ぐうぐう眠ってあっと言う間、大分空港から高速バスに乗って、大分駅前のドトールでTPママと待ち合わせます。TPママは「今そこに、進次郎が来ちょったみたい」と買ったばかりのパンを手に雨の中迎えにきてくれました。

TPがネットで見てどうしても行きたいと言うので、傘をさして3人で歩きながら古民家風居酒屋のランチへ。やっぱり大分はお魚がおいしい!りゅうきゅうと言うゴマ和えのお刺身を堪能します。TPママがおすすめしてくれてバスに乗って駅を中心にぐるりと回ってたどり着いたところは、TPが子どもの頃によく遊んだという小高い公園にある美術館でした。大分市美術館。片岡鶴太郎の還暦を記念した展示です。TPママは前におともだちと来たからと、館内のベンチで待っていてくれるそう。リュックを背負ったまま入館すると、可愛らしい童の絵がお出迎えしてくれました。最後は圧巻の金魚の絵。ひとりひとりが大切に描かれていて、これまで画家の片岡鶴太郎に興味を持って来なかったことを上書き訂正します。大入り満員です。

駅中のCOOPで晩ごはんの買い物をして、またバスに乗っていよいよTP家へ。お父さんは下の階で待っていてくれました。「こんにちは!おじゃまします!」と入って行くと「…門ちゃん、いい髪型しとるのう」とTPパパは私の髪型を誉めて?くれました。

2階に上がって荷物を下ろして、また下の階に降りてもらった缶コーヒー片手にTPパパとお喋り。最近亡くなった親戚のこと、自分の病氣のこと、病院について思うこと。TPパパが持論を述べていると、しびれを切らしたのかTPが「ちょっとお喋りしようと思ったら、30分も話し続けて終わらん」などと言いはじめます。TPパパの独演会を一時中断して、近所の温泉、クリスタルへ。途中でムッちゃん像に立ち寄ります。この像の除幕式で、TPたちは夏休み中練習したムッちゃんの唄を発表したらしい。大分に帰ると毎回、ここに立ち寄っています。

クリスタル温泉は常連さんでいっぱい。ちょうど良い温度で、入湯料もわずか300円。身体をくったりとお湯に沈めて、晩ごはんは何かな?などと考えます。私はどこかで、もう九州に帰って暮らしてみたいとも思っているけれど、TPが絶対に嫌だと言うから、そんなどうしようもないこともお風呂に溶けて行きます。

後ろ姿を写真に撮っていると、TPパパが「前から撮らんか。前がいいんじゃ」見てみろ、真剣な顔してテレビ観ちょる、とのこと。毎回恒例の、へむちゃんとクロちゃんにもご挨拶です。


どうぞお構いなく、そう言いながらも食卓に並んだお料理に、ワクワクが止まりません。ブリ刺のおいしいこと!!!ビールもたっぷり飲ませてもらって、奥の部屋から再登場したTPパパのお喋りを聞きながら、やっぱり大分はいい街だな、お母さんはよく歩くし、元氣で良かったなどと思い返しながら、思わず台所にお皿などを下げてお父さんの話しから耳をそらした瞬間「もういい!誰も親父のヒストリーを聞かんのやな」TPパパがキレます。聞いてましたよ、続きを話して下さいよと言っても「俺が死んでから、親のヒストリーを聞きたいと思っても、もう聞けんのぞ。もう止めた止めた!」ぜひ聞きたい、お父さん、聞かせて!と言うとTPパパがまだパパじゃなかった頃の学生時代の話しを聞かせてくれます。この学生時代のお話しを聞くのも、もう3回目だな、そう思いながら。毎年の風物詩のように。

話しの流れでTPパパは、本当はTPを4月生まれにする予定やったんが、予定が狂って2月生まれになったなどと言っています。安全日って言われたとか、あの頃モーテル巡りに凝っていたとか。濃いわ。濃い。TP家。最後は毎晩の行事だという、TPパパ作のへむちゃん音頭を披露してくれました。隣りで踊るTPママも「案外これ足の運動になるんよ」などと言うので大笑い。TPは呆氣にとられたような顔。濃厚なTP家です。


おやすみなさい。zzz