レインボーブリッジ歩いて渡れます!

今日は日曜日。TPも私もお休みです。ミャンマーへ行くかどうかはまだ航空券を取っていないので置いておいて、とりあえず代官山蔦屋の旅行本コーナーを観に行くことにしました。地下鉄に乗って、快速で乗り越した中目黒駅で降りて、歩いて代官山に戻ります。ひと駅の距離が本当に短い、あっ、と言う間に代官山に到着します。



代官山だって。商店街ではお祭りをしていました。街を歩く人は普段見かけることがないような洋服を着て、普段見かけることがないようなベビーカーを押していて、普段見かけることがないようなカフェでお茶を飲んでいます。お洒落過ぎて笑ってしまうのをこらえて、がんばって蔦屋で本を選びます。日本軍のことを知るのは必須やな、椎名誠の本も久しぶりに買おうか、じっくりと旅行本コーナーで立ち読みを重ねます。


蔦屋を後にして、TPが恵比寿まで歩きたい、そのついでに昔、仕事をしたことがあるビルを見たいと言うので立ち寄ります。もう引越していたよう。その頃の思い出を聞きながら恵比寿まで歩きます。先日RCに教えてもらった恵比寿神社はお祭り。和定食の店で定食を食べて、おいしいけれど自分で作った方がおいしいと思ったなどと上から発言で笑ったりして、山手線でTPが行ったことが無いという田町駅へ。地図を見ると海、東京湾まで歩いて行けることがわかったので、てくてくと歩いて向かってみたところ、レインボープロムナードという看板がちらほらと出てきます。どうやら案内板や地図を見ると、レインボーブリッジを歩いて渡ることができるらしい。



案内に誘われるがままに歩いて行くと、レインボーブリッジへの登り口がありました。入場無料で誰でも利用できると書いてあります。受付も何も無い端の下のスロープを、ジョギングをしている人たち、自転車に乗った人たちが次々と吸い込まれて行くので、入り口へ入ってエレベーターで上がってみました。


エレベーターを出ると、本当にレインボーブリッジの歩道なので驚きます。本当にレインボーブリッジを歩けるっちゃん!モノレールのゆりかもめもレインボーブリッジの真ん中を走っていて、驚きが重なります。すれ違う人たちもレインボーブリッジを歩くことが当たり前のような顔でやって来るのでさらに驚きます。



レインボーブリッジの上を歩いていたことだけでも驚いていると、たどり着いたところが本当にお台場だったことにまた驚きます。本物のお台場、ちっとも好きじゃないところ、うわ〜、いやだ〜。TPはお台場海浜公園のビーチバレー大会や、人工海岸のサーフボードに乗っている人たちを近くで見たそうだったので、見て来て、私、ここにおるけん。そう言って、賑やかそうな方には近づかずに人けの無いところのベンチでジーッと人工海岸に集っているおびただしい人たちを眺めます。TPは人の多いところがちっとも苦じゃないよう、好奇心いっぱいで楽しそうに歩いています。だんだんと小さくなって行く背中をじーっと見ながら、こういう場面で付き合えずにごめん、でもあたしをここに残してくれて、ちゃんとひとりで自分の好奇心を満たしてくれてありがとう、そう思います。

15分ほどして戻って来たTPは、こんな人たちがこんなところにおるのかってわかって良かった、色んな人たちの顔を見たことを、あれこれ教えてくれていました。

TPは以前、私が新橋勤めだったときに、平日休みを利用して一緒に通勤してくれて、仕事が終わるまでゆりかもめでお台場を散歩してくれていたっけ。そのときに歩いたコースを案内してくれますが、とにかくお台場の人混みが辛い。それでも観覧車までたどり着いて、ひとり920円の観覧車に上がってみます。

観覧車は、いつだって最高です。ゆーっくり、ゆーっくり上がって行くところも、誰もいないことも、何より海や陸地、千葉の方や都心を遠くまでゆっくり眺められることが最高。はぁ〜、まさか山手線からここまで歩いて来ることができるとは思わんやったね、でもゆっくり過ぎて、かえって怖いね、などとお喋りをして、てっぺんまで上ると降りる時はあっと言う間です。


TPがひとりでお台場に来たときに食べたというたこやきミュージアムというところで、たこやき屋で3軒分の食べ比べ。たこやき、この丸い形の中にタコが入っているのが嬉しい、ペロリっと食べて、日も暮れたのでりんかい線に乗って帰ります。

あーあ、朝はただ、旅行本を買いたくて代官山へ行っただけだったのに、氣がつけば恵比寿、そこから田町、まさかの歩いてお台場。東京って街はどこまでも広くて、どこまでも歩いて行けるんだな、わたしたち20年以上もここに暮らしているけれど、20年以上何を見てきたんだろう、20年経ってやっともっと知りたいと思ってきたのかも知れないし、どんな街で暮らしていたってまだまだ見ていないことだらけなんだ、そう改めて感動し直すような一日でした。ふくらはぎは、パンパンです。