歩いたり走ったり

今日は職場のひとに誘われて思わず「行く!」と言って秘かに後悔していたマラソン大会。朝5時過ぎに起きて、私の咳を心配してくれたのか、もしくはせっかくの休日に私がひとりで出掛けるのが悔しいのかTPが改札まで見送ってくれて、長いこと電車に乗って集合場所の駅に着くと、富士山が見えていました。テンション上がるわ!

S君、Kちゃんも集まって。案の定、若手のW君は「女のひとと修羅場っぽくなってる」と不参加、若手のI君は昨日飲み会だったようで連絡すらつきません。ふたりは放っておいて、Oさんの出してくれた車に乗っていざ出発!何だか景色もいいしドライブは快適だし、このままマラソンなんかしないでドライブして温泉入って帰ろうかなどと言うひとも。本当にそうしたいわ。

それでも。車は丹沢湖に到着しました。

トロフィーもらったりするところを想像してみたり。湖の周りにある集合場所の小学校には、2千人くらいのひとがいてお祭りのよう。着ていたコートを脱いで、Kちゃんと10キロマラソンのスタート地点へ。もう完走しなくてもいいね、歩いてでもゴールしようね、自分のペースで走ろうね、そう言い合います。OさんとS君が手を振ってくれる中、ヨーイ、スタート!バンッ!

先に行くKちゃんと手を振って分かれて、後ろの方をゆっくり、ゆっくりと言い聞かせて走り始めます。もう2キロくらい走ったかな?と思ったところで「1キロ」の看板にガックリ、もう5キロくらいは走ったでしょうと思ったら「2キロ」の看板が。それでも、たくさんのひとにどんどん抜かれながら、スポーツ用品店のお兄さんが言ってくれたことを思い出して、ゆっくり、ゆっくり走ります。3キロ、4キロ・・・どうしてみんな、歩かずに走れるんだろう。だんだんと息苦しくなってきて5キロの看板を見た瞬間、足が止まってしまいました。苦しい!しばらく色んなひとに抜かれながら歩いては走り、歩いては走り。7キロ、ゴールの小学校がまだまだ遠い!湖の向こうには、坂も見えます。だんだんと歩くひとも増えてきて、100キロくらいありそうなひとや、70代くらいのひとにもどんどん抜かれます。

それでも、走ったり歩いたり走ったりしていると、8キロ、9キロ。目の前の60代くらいの女性の背中を追うように、やがて小学校の校庭へ・・・。ゴール横にKちゃんの姿を見つけて、手を振ります。「ヤッター、制限時間内にゴールできた〜!」Kちゃんが喜んでくれています。どうやら、80分の制限時間があったよう、私の記録は79分。何てギリギリだったんだろう!用意されていた水を飲んで、みかんをもらって、バナナをもらって、Kちゃんとハイタッチをして。

何て爽快なんだろう!無料のしし汁をもらって食べて、そのまま500円の鮎塩焼きをバクバク食べます。お腹がすいてたんだ。ハーフを走っているOさんとS君を応援しようとゴールで待ちます。

きたきた、まずは若手のS君が帰ってきた!よく20キロ以上も走れたね〜!おかえり〜!と出迎えます。風も強いし、上着着てきた方がいいよと言うと、そうですね、とあるき出したS君の足取りが、アシモ君のような一歩一歩、いかにも足がくたびれているようなカチカチの歩き方、Kちゃんと思わずそのあるき方の可愛さに、腹を抱えて笑います。

後はOさんか。練習してないって言ってたし、ゴールできるかな?と心配していたところ、後ろからダウンジャケットを着込んだOさんが。どうやら一周目で制限時間をオーバーして中断されたそう。飲み会で寝坊したI君も、電車とタクシーを乗り継いで到着しています。

さ、後は帰るだけ。今日は紅葉もいっぱい見られたし、寒すぎなくていいお天氣だったし、走り終わったらただ楽しいだけ。思い切って参加して良かった、誘ってくれてありがとう。車の中で、実は辞めようと思っていたけど説得されてとどまったとか、実は辞めようと思ってるとか、あのひとは案外話しをわかってくれるから相談したらいいとか、色んな知らなかったことも話題に出ます。秋のドライブ。帰り道は、ずっと渋滞しているからと途中の駅で降ろしてくれました。帰り道はひたすら、若者はグウグウ眠って、私とKちゃんはお喋りをしながら電車で2時間。ひとり減り、ふたり減り、また明日ね〜!最後まで電車に乗って家に帰ります。

おうちのふく―世界で1着の服

おうちのふく―世界で1着の服

おうちのふく―世界で1着の服。行き帰りの電車で読んだ本は、図書館で借りた本。思いがけずいしいしんじ一家が出てきて驚きます。服作って、そう言いたくなるようなデザインがたくさん、何より普段は新聞記者だという著者の心を明かすような文章が、洋服って本当に大事だとあらためて思わせてくれます。

ただいま〜!完走できたよ〜。ひとしきり今日あったことを全部話し終わって、ところでTPは何しよったと?と尋ねると、やっと聞いてくれた?実は・・・とTPが今日、歩いたコースを書いた紙を見せてくれます。「門ちゃんが10キロ走るなら、俺は10キロ歩こうって思って、願掛けで」などと明らかな嘘を言うので笑います。新宿→四谷→紀尾井町→市ヶ谷→九段下→神楽坂。寄り道した場所のことまで今度は私がTPの話しを聞く番です。ウトウト・・・さ、お風呂入って寝よ。身体はクタクタ、心はまだ軽いままです。