朝イチで映画「寝ても覚めても」を観に出かけます。TPがひとりで観たという、同じ監督の「ハッピーアワー」がちょっとした衝撃だったと言うので、最新作を観たくなったのです。それにしても、読んだことのある小説で、主演が下手っぴだと思っている男の子で、最初は誰が観るんだろう?くらいに思っていた映画。それを、お金を払って映画館まで観に行くというのはドキドキします。下手めな男の子の、不自然なかつらさえ我慢すれば、後はもう傑作。「久しぶり、10年ぶりくらいに邦画で完璧な監督が現れた、良かった、全部がダイレクトに胸にドーンと入ってくる」などと観終わってからTPにも熱く語ります。TPは自分が見つけてきた監督?なので鼻の穴が膨らんでいます。派手な映画ではないけれど大胆で、ほぼ完璧な映画が観られて、何てしあわせなんだろう。
ワインのせいで覚えていなかったけれど、昨晩TPが誘ってくれたという「神保町で焼きそば」に、この私が行くと言ったそうなので、おとなしく電車に乗ります。映画の衝撃冷めやらず、本屋に飛び込んでキネ旬を探します。
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 2018/09/05
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 濱口竜介,野原位,高橋知由
- 出版社/メーカー: 左右社
- 発売日: 2015/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (10件) を見る
帰り道、TPがどうしても歩いてみたいと言う東京ドームあたり、日が差して暑くなってきたものだから、ポニョがお魚に戻っちゃいそうになりながら、渋々付き合います。後楽園のショッピングモールで「洋服探そう」と急に元氣になってウィンドウショッピングを楽しんで、目の治療を続けているTPが仕事用のサングラスを探すのに付き合っていると、私もPC用のブルーライトカットのメガネが欲しくなります。あれこれ試着して、頭が良く見えそうなメガネを買います。デート番長に「デート楽しかった、ありがとう」とお礼を言って、買ったばかりの黒縁メガネをかけて帰る電車、ウキウキします。
夜、10日ほど前にネットで検索してふと予約した、個人講師による「かっさ」マッサージ講座へ。今日は私にしては珍しく予定いっぱいの日。都心のマンションの一室をピンポンすると、すでに生徒さんが2人、ひとりは愛想が良くてひとりは無愛想。しばらくすると愛想良いひとが来ました。もうしばらくすると、愛想の悪いひとが入ってきました。プラマイゼロだな。持ち帰っても良いというカッサをもらって、2時間の講義と実習を受けます。どうやら他のひとたちはコリが激しいのに、私はそれほどコリが無いのか先生はあまりかまってくれません。それでも、水牛の角でできたカッサの使い方、力の入れ方がわかったから、これからは顔に油を塗りたくって、ツボを押したり、シワを伸ばしたりするんだ。他の生徒さんたちと分かれて夜風に吹かれてひと駅先の駅まで歩く道は、最高の氣分です。絶対キレイになってやる!