Kさんが見つけたレストラン

朝、鏡に向かって「私は私を好きだ」とか言ってから出勤する始末、どうしても新しく入ってきたひとの怖い顔が忘れられないのです。月曜日だもの。大丈夫、私は私を好きだ。

出社してみると、新しいひとはとても機嫌良く話しかけてくれます。どうして、怖くもないひとを怖いと思うんだろう?私は。数日前から、どうしても終わらせて欲しい仕事はポストイットに書いて、今日の宿題はこれとこれとこれです、と話しかけるようにしました。一日に3つずつ。そして、途中では口出しせずに、最初だけ「こういうやり方で進めながら、もしいいアイデアあったらください」と相談して、後は丸投げ。このスタイルにしたところ、ちょうど同じアイデアをふたりとも思いついて同じ方法で、無事にトラブル対応できました。今度からはこの方法で対処しましょう!と言い合います。

これまでの引き継ぎと違うところは、引き継ぎイコール仕事が倍に増える、だったのが今は、引き継ぎイコール自分の仕事が減る、です。なので隣席のKさんが見つけた「どうしてこれまで行かなかったんだろう」というレストランに、ひとりでランチに行きました。Kさんと一緒に行きたかったけれど彼女は今日は有給だから。確かに、お値段以上。前菜のレバーパテのおいしいこと!鶏もも肉のコンフィだなんて昭和には無かったメニューだよっ!ほかほかと湯氣が上がる店内で、誰もがうれしそうに、楽しそうなお喋りしています。それだけで私もうれしい。また来よう。そしてこういういいレストランに来ると、先日私が見つけた最高のレストランは、心までしあわせにしてくれるレストランだから、またそっちにも行きたくなります。待っててね。