平成女子

うだうだと、録画していたテレビ番組を観ながら過ごします。せっかくの日曜日、マラソンの練習で身体はぐったりとくたびれているのです。そしてほんの少しの仕事の心労。新しいひとが急に頑固になって怖い顔になったのをまた思い出して、少しのクヨクヨ。2時過ぎ、さすがに外に出ましょうとTPとランチに出かけます。初めて入ったお店で、うまくもマズくもないラーメンを食べて散歩。新しくできたカフェに入ってみます。外にあった開店のチラシには、インディアンアフタヌーンティーと書いてあります。どんなだろ?

急な外出だったので、カメラ女子はカメラ女子だということを忘れてカメラを持っていなかったので写真に撮ることはできませんでしたが、インドの小ぶりなデザートが200円くらい、チャイとサモサ(インド揚げ春巻きコロッケ)のセット500円、チャイとパニール(インドチーズ)・パコーラ(インド天ぷら)のセットが600円、どちらもチャイはお替り自由。それにしても飾りつけやメニューのフォントなどとても洗練されているので、お店のインド人ウエイターに「このお店のオーナーは、インドの方ですか?」と尋ねると「はい、インド人です。でも旦那さんが日本人。オーナーはインドの女のひと」とのこと。店内の装飾がとても素敵ですねと言うと、大きく頷いて、自信ありげに「はい」と言ってくれました。インドから日本人男性に嫁いできた女性の作ったお店、いったいどんな女性なんだろう。いいお店やったね〜と喜んでいるとTPが「門ちゃん嬉しそうやね、ヨカッタね、いいお店見つけて」とか言っています。

それはさておき、散歩した先のJRの駅で新幹線の切符を買いました。週末、福岡の両親が弟一家が住んでいる仙台にやってくるのです。そして京都の伯父伯母も合流して、水戸にお墓参りへ行くのです。私とTPも当然参加できるでしょ?みたいな感じで、水戸から那須への一泊旅行に誘われたものの、私は週末にマラソン大会に参加するのでお断り、TPは休日出勤で不参加、水戸に私だけ行くわと言ってみたところ、猛烈な悲しみのメールと電話、仕方なく「じゃあ前日、弟一家のところに泊まりに行くわ」と言ってから何度も「来月楽しみですね」とか「今月楽しみですね」とか「荷物送ったよ、来週楽しみ★」とかメールが届いているので、弟一家の暮らす県までの片道切符を買ったのです。一万円超えた!高い!

母からは続けて「申し訳ないのですが、写真のお菓子東京の大丸に有るそうです、一箱買って来てください、🙏お願いします。」とメールが届き、写真にはN.Y.キャラメルサンドの文字。TPにも「ちょっと重荷」とか言っていたからか、TPが「これから東京駅に行こうよ」と誘ってくれたので仕方なく大丸まで電車に乗って出かけます。すると、お店の外にあふれるほどの長蛇の列、2時間くらいは待ちそうな行列です。途端に私は氣持ちがなえて「日曜日の夕方、東京駅になんて来るんなじゃなかった」などと言い始めます。あまりのひとの多さ、まっすぐ歩けずに初詣なみのひとの多さ。「来るんじゃなかった、パニックが出る、パニックになりそう、そしておしっこ漏れそう」とトイレに駆け込んで、そのまま電車に乗って帰ることに。

新宿駅に着くと、途端に機嫌がよくなって「門ちゃん、機嫌なおってヨカッタね、東京駅では急に不機嫌になってびっくりしたね、まさかのトンボ返りで」とTPは言っています。続けて「俺、本来は自我が強い人間やん?でも門ちゃんがあまりにも自我が強くて、好き嫌いがはっきりしとう山猿やけん、俺は門が喜んだらそれでいいて思うようになったと」などと遠い目で言うので大笑い。笑わせたいのね、まるで悟りを開いたかのようなわざとらしい表情に爆笑します。本来はTPも相当の頑固者です。

自分がカメラ女子だってことつい忘れちゃう。次からは忘れないようにいつでも首からカメラ下げとかなきゃ。

ずっと前にRCがくれたボトルホルダー、台所のレジ袋入れにしたら、どの穴からも取り出せて最高の使い心地、この使い方があったか!

家に帰ってテレビを観ながらふと、自分は昭和世代だと思っていたけれど、考えてみると昭和よりも平成を生きた方がうんと長かったと思い至ってハッとしました。私、平成を生きていたんだ・・・平成は別の人種のひとたちの時代だと思っていた、でも本当は自分が平成女子だったなんて知らなかった。女子かどうかってことはさておき。