パソコンで仕事するひと

ようやく、ついにようやくギュウギュウおしごとをリリースできたので心の余裕があります。本屋で買った本を読みながら出勤。 

あたしたち、海へ

あたしたち、海へ

  • 作者:井上 荒野
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/11/27
  • メディア: 単行本
 

 ギリギリのところまで描く荒野ちゃんの凄みを感じて、やっぱり荒野ちゃんは裏切らない、ドドーっと感動して、帰りの電車で最後を読んで、涙ぐみました。電車の中だから泣かなかっただけで。これぞ小説。

 

今日は上の上の方のひとと久しぶりにスタバでミーティング。転職を考えていると言うので、転職を阻止する方向で話してみます。「絶対にどうしても転職したいとなったら、全員から反対されても転職するんじゃないですか?それなら、全力で応援します」と。ワンチーム。Oさんがいてくれるだけで、私は安心できているからこその、全力で。そして私は今の会社で、もう一段昇進?することになったとのこと、わーっと喜ぶとどうやら、社内制度の見直しで今の私のポジションのままでは残業代を払わなくてはならなくなったらしく、もう一段上のポジションになると残業代を払わなくても良いからみたい。でも、どちらにしても私は、今のしごとが面白くて、もしかすると生きがい的な?、まさかの自分の力を発揮できる場所みたいな?ゾーンに入っているから、有り難く昇進を受け止めます。チームリーダーから、係長になった、みたいな感じ。

 

夜、福岡の父から電話「この頃仕事忙しいって言いよったけど、最近はどうや?」。久しぶりに会話してみます。うん、何とか職場のシステム移行が終わって、あ、3階建ての団地を取り壊してタワーマンションに引っ越しするみたいなもん。などと話してみますタワマンを作るひとたちは開発部の頭のいいひとたち、私は何とか、家族ひとりひとりがちゃんと同じ部屋に転居できているかどうかを確認する係。1日2万件の大量データを何とか整理して。父は、俺にはわからんばってん、とか言いながら興味深そうに質問してくれるので、たまらない氣持ちになります。私が生まれてこの方、数十年をかけてようやくここまでの関係性になった。会社員として父も、朝4時から出社した頃もあったこと、自分の中で9割まで終わらせてから次の日に臨んでいたことなどを話しています。「とにかく、やらされとうわけやなくて、仕事が面白いけん良かった」と言うと「良かったな、縁やな、今までの仕事で一番長く続いとろう?」とか言ってくれます。私だって何年続いているか憶えてないのに。

 

私が今生で買った最初のMacは、もう大学も卒業して就活もせずに縁あって東京に来て、数年経った頃に「パソコン買いたいな」とか電話で言って、父が「そういうもんになら、お金出そう、無駄なもんやなくて、新しい機器とか、コンピューターとかなら、買ったがいい」とお金を送ってくれて買ったi-Macが、何となく今の仕事につながっていることもお礼を言ってみます。

当時からすると今、私は思いも寄らなかった職場にいるけれど、父にとっては、パソコン使う仕事について欲しいなと思って職場なのかも知れません。たかだか、パソコンを使う仕事ってだけで、普通の会社員なんだけれど、それでも。