ついに長良川

monna88882010-04-19

父から電話で「枕カバー作っちゃらんや。サイズ言うけん」とのご依頼。へいへいっと、布を買いに行きました。わざと可愛い柄。還暦すぎた人の頭を乗せて、いい夢を見させておくれ、と願いを込めます。


鵜飼い見ながら長良川、という本を探していました。武田百合子のおすすめ文庫本リストにあったからです。でも、そんなタイトルの文庫は見つからず、あきらめていたところ、ふと読んだ「ショージ君の旅行鞄」に、ついに出て来ました、その文章が・・・!分厚い本なのに、流れるようにうっとりと、クスクス笑いながら、漂流しました。

武田百合子の選ぶ、文庫本。元はマリクレールという雑誌だったか?安原氏の書評本に出て来た?ネットで検索して、その一覧を載せます。


黒い雨 井伏鱒二
廃墟の眺め、吉行淳之介
月のアペニン山、深沢七郎
山の人生、柳田国男
鵜飼見ながら長良川東海林さだお
仕立屋、ヘンリー・ミラー
台所重宝記、村井弦斎
さむけ、ロス・マクドナルド
羊たちの沈黙 Tハリス
レッドドラゴン Tハリス


黒い雨には、恐怖の中の笑いがある、震えながら、笑わせる何かが、武田百合子の真似をして、夏になったら読みたくなる本。そしてこのリストのお陰で、羊沈にはまったんだった。これほど自分を見抜いてくれる人がいたなら、たとえレクター博士だって、愛さずにはいられない!?