朝、門ママから電話で「じいちゃんから電話があって・・(グス)ばあちゃんが・・ウッ・・トイレで倒れたって。血まみれ、ウンコまみれで、救急車呼んだって。じいちゃんに聞いてもよくわからんのよ、とにかく下関に行ってみる・・(オエッ)ウッ、ウウッ」震えが止まらなくなりました。もう一度電話をしてちゃんと話しを聞いてみると、ウンコまみれではなく下血が続いて貧血で意識を失ったよう。その後も一日中、電話を待っていました。昼過ぎに父から電話で、血も止まったし意識もあるから明日には一般病棟に移れるみたい、今すぐどうこうってことはないと聞いて、ようやくホッとしました。父いわく、母は指がふるえて電話もできないそう。父と話しているうちに、母はいつも何かあると、えづいて号泣して、オエッとなって、何を言っているかわからなくなるねと、二人して笑いが止まらなくなりました。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
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夜、母からようやく経過報告の電話がありました。まだ涙声。ICUからようやく移るめどが立って面会できたそう。母がいると、うつらうつらしながらもいつまでも話しつづけるので、切り上げて帰ってきたとのこと。ところで、お父さんがあんたがゲラゲラ笑いよったよって言いよったよと言うので、私じゃない、お父さんがお母さんがえづきよったって言うけん、可笑しくなって、二人で笑ったとと言うと、母はアハハと笑ってあたしはすぐにオエッとなるんよ、と何故か誉められたかのように嬉しそうに大笑いしています。家族みんな離ればなれで暮らしているので、電話だけでやりとりした日でした。震える手で打ったらしい母からのメールには、ばあちゃんは強い人です、とありました。