お寺のゲーテ

帰り道、自転車で前を通るお寺の前に、お言葉が貼り出されています。「人はみな　わかることだけを　きいている　ゲーテ」短い言葉だけれど、かえって心に沁みます。わからないこと、わからない人に対してもっと耳を傾けることのできる人間になりたーい、そう思いました。

風邪をひいたので午前中はお休みをもらいました。でも今日は何としても行かねば、同じ部署のＨさんが最後の日です。今回の贈り物はアンティーク風のカードスタンド。開けた瞬間に「かわいーい」と微笑んでくれて嬉しくなります。さよなら、今までありがとう。元上の人も今日が最後、挨拶をして帰ります。

八月の路上に捨てる

八月の路上に捨てる。Ｍさん文庫が届いてすぐに読みましたが、数日経つともう内容を忘れている。何年か前にも図書館で借りて読んだけれど、そのときもすぐに忘れてしまった。どういう魔法が仕組まれているのでしょう。何度出会っても何度も忘れさせるとは。

どんどん増える空席を目の前に、動く理由を探しても見つからないからただ動かないあたし。生まれて初めて孤独で淋しい感情を知ったかのようなエアスポット。悪くないわ。