黄色

monna88882012-11-17

裏隣りの建物、急に建て替えが始まってドンドンガンガン、私の住む木造アパートは朝から、揺れに揺れていました。お昼すぎ、Qちゃんが用事で新宿を通るから会おうと電話をくれました。以前、家の前まで来てくれたのにドアを開けられないという失礼をした後でもなお、いつものコロコロと飴玉を転がすような声、でも前よりももっと芯のある優しい声で、ホイホイ出かけます。


ザ・ドライバー <HDリマスター版> [DVD]

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ザ・ドライバー。TPが借りて来てくれた古い映画は、イザベルアジャーニの全盛期なのに地味な存在の、すっごい格好いい映画でした。切ない。

大雨。新宿の但馬屋珈琲で夕方に待ち合わせます。職場の慰安旅行で買ってきてくれたお土産、可愛いポーチと爪楊枝入れの繊細なこと!今日もし出かけていたら会えなかったのに、持って出かけてくれたことも嬉しいけれど何より、Qちゃんの顔色の穏やかさ、そして弱さをそのまま見せてくれる感じ、まるで別の人のよう。こうして共通のお友達も何人か読んでいてくれるブログで発表すると、九州人独特の誉められると弱い、ということでウワッ!と消え入りたくなるから、これくらいにしておきますが、とにかく今のQちゃんは変化して結局は元の誰かの役に立たねば精神がもっとシンプルになっていて。ところどころで、私を愛してくれているんだなーと伝わるから、一回だけ泣いてしまいました。


帰りの大江戸線の構内で、安売りの黄色い石ブレスレットを買いました。600円。店の人は中国から移住してきたという男性。中国には戻りたくない、辛い。年収は日本の5分の1なのに、物価は高い、日本の方が便利ね。また出会ったら、今度はお友達にプレゼントするように、ブレスレットを買いたい。黄色をもっと、広めたい。黄色の奇天烈さは、ギリギリの氣持ちのときを、どうでもいいじゃん!と吹っ飛ばすような色。黄色って色があって、本当に嬉しいと思いました。

これからも無理に優しくしようとしてくれなくていい、喧嘩したりするかも知れん。でももっとトシを重ねたら、「今、鬱。茶碗洗いに来てくれん?」と電話して、いやいやこっちも鬱やけん断る、そんな風に電話し合えるようになりたいね、そう言いました。二人でニッコリ笑いました。明日からも、もっともっと素直になろ、そう思いました。