ホークスの主催試合をテレビで観るときに、どこかで楽しみにしていたこと。いつも外野のスタンドにいる人たちの顔で探していたこと。そして今日、西田さんがいた!西田さん親子はほぼ全試合で球場に早く並んでいて、学生の頃の私と美香ちゃんが昼過ぎに球場へ行くといつも列の前に入れてくれた人、その代わり、元陸上部のあたしは開場となると走って席を確保せねばならないのでした。年配のお父さんお母さんといつも一緒で、独身で、近づくと少し臭い人。美香ちゃんはちょっと狙われていたっけ。仕事を尋ねるとテキ屋と言っていました。外野の最前列で、少し髪の薄くなった西田さんを見つけて、嬉しくなりました。
- 作者: 井上荒野
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/01
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ずっと前の西田さんの名言、どれだけ毎日通ってもずっとホークスが連敗してその日も大量得点をされて外野が完全に沈んだとき、「俺たちはホークスが勝つのを観に来たっちゃなかろ?俺たちはホークスを応援するために来たっちゃろ!」少し臭い西田さんがその名言を吐くのを聞いたのはあたしと美香ちゃんだけだったけれど、私たちはとても感動して、それまでよりも大きな声で選手たちを応援したのでした。その日は、多分負けたと思う。そして次の日には勝ったような氣がする。まだまだホークスが優勝なんて夢のまた夢の、記録的Bクラスの真っ最中だったころの思い出です。