とんだ濡れ衣

夜、ようやく涼しくなりました。窓の外から入ってくる甘い匂い、白木蓮と紫木蓮だけではなくお向かいの庭から漂ってくる植物が太陽をたっぷり浴びた匂い。

そして父になる DVDスタンダード・エディション

そして父になる。途中とラストを、元になったルポとは変えてありました。途中の変え方には軽く怒りが湧いて、ラストは涙を流しながら。９０年代の邦画っぽい雰囲氣を脇に置いて。原作になった「ねじれた絆」は、本当に良い本です。泣きながらそう思いました。

オンリー・ゴッド スペシャル・エディション [DVD]

オンリー・ゴッド。２本目のＤＶＤは、ドライブの監督だそう。私は始まってすぐ、デビットリンチ風をねらって失敗した感じやね、と言うとＴＰはまだわからんよと言いつつ、最後の方は完全にトリップしました。トリップを狙った映画、私はなぜかタイのスコータイ、ホテルヴィトーンに泊まりつつ、部屋の掃除をしたり庭を掃除したりして働いて、スコータイの遺跡群を日本人観光客に向けて案内しているのです。妄想に入れるくらい、映画は映画っぽくない、妄想っぽい映画でした。

下の階に住むお婆さんが突然、尋ねていらっしゃいました。玄関に出て見ると、娘さんが世話していた猫がエアコン修理で逃げて戻らなくなったけれど、今でもエサを上げている、あの猫は娘が拾ってきて…と猫の一代記のお話し、それからようやく本題でどうやら、猫の鳴き声がうるさいから大家さんに言おうかとＴＰらしき男の人の声で聞こえたと娘が言うから尋ねて来たと言われて、ビックリ仰天しました。そんなこと！まさかまさかです、猫をうるさいと思ったこともないし、私なんかは毎朝見かけたら、おはようーと手を振っているんですと伝えてみると、そうよねぇ、まさかあなたとは今朝も挨拶したばっかりだし。まさかまさかでＴＰは言ってもいないことで悪役になっていただなんて、うちの夫は猫大好きです、猫大好きなんですと弁解すればするほど、嘘っぽくなるあたし。話しを終えて戻ってみるとＴＰはのんきに寝転がって、何だって？と言うので、ＴＰ、すごいぬれぎぬよ、とニヤッと笑って事の顛末を話してみました。ちょっと、いえジワッと凹んでいました。え、下の階で猫飼っとったのも知らんやったと言うので、飼っとったやない、あの毛がボサボサのぶくぶくの、野生かした猫だよ、と言ってもピンと来ていない様子。…いつか誤解が溶けるといいね☆