長岡花火大会

monna88882014-08-02

朝5時起きで、池袋駅から赤羽、水上、高崎、越後湯沢を経由して長岡へ。5時間半の旅はあまりの眠たさにほぼ記憶がないほど、途中で花火へ向かう人たちがどんどん増えてきて、長岡の駅を出ると熱波の中、お祭りの人だかりです。お手洗いで鏡を見ると山姥が映っていたのでヒッと悲鳴を上げそうになります。TPにそのことを伝えると、TPが覗いた鏡にはすっかりくたびれたオジさんが映っていたそう。それでもまだお昼。歩いて、歩いて、信濃川の川原へ向かいます。喫茶店で軽く昼食を取って、無料観覧ゾーンにシートを広げて、徒歩5分ほどのイオンへ逃げ込みます。そのイオンの光景は、まるでドーンオブザデッド、ショッピングモールに一度入るともう抜け出せない老若男女が非常階段から通路、エスカレーターの脇やマネキンの間にまでギュウギュウに座り込んで、くたびれ果てて、ただボウッとしています。外は干上がるほどの暑さ。


あちこちに展開された屋台で買い食いするのも楽しいし、モスバーガーで涼を取るのもいいし、イオンで長蛇の列に並んで飲み物を仕入れるのもいい。花火大会開演の1時間前に川原に戻ると、それはそれは心地良い風。寝転んで日が暮れるのを待ちます。ゆったりと、大切に第一発目が上がると、誰もが空を見上げて拍手をして、うっとりとした顔で喜んでいるのです。この顔を見られただけでも、青春18きっぷでここまで来た甲斐があった、TPありがとうとお礼を言いました。



まるで、この私のためだけに向けて花火の丸が開いて見せてくれているかのように思える。そしてその消え方のチリチリの音、花火よ行かないでと思うと涙がこぼれました。どれだけの人が苦労して花火を作って、スポンサーを集めて、会場を整備して。世界一の花火大会と長岡市長が仰るだけある、花火大会に来てよかった。


帰りの電車が大混雑するそうなので、少し早めに席を立ったにもかかわらず、橋を渡るところで誘導が上手く行っていないのか、長蛇の列と永遠と思われる渋滞、そして割り込みの喧嘩や警備員へ怒る人、あらゆるところから集まった人たちのあらゆる思いがぶつかり合います。そしてようやく駅にたどり着くと、今日の宿まで戻る路線は終電の満員電車、時計も12時を越えた上に途中の駅では蛾の大量発生で降りる人たち誰もが悲鳴を上げながら小走りで去って行く恐怖。そして接続電車の遅延待ち。越後湯沢駅に着いたときは夜中の1時を過ぎています。二度と花火大会に来ない!そう怒ってみたりしたけれど、タクシーに乗って安宿にたどり着くと、やっぱり来てよかった、青春18きっぷで良かった、そう思いました。土曜日。