マズい丼

monna88882015-12-06

早起きをして、昨日の鍋の残りをお味噌汁にして食べて、TPと早稲田松竹へ出かけました。スタバのグランデ片手に、久しぶりの2本立てです。

サンドラの週末 [DVD]

サンドラの週末 [DVD]

サンドラの週末。さっすが、ダルデンヌ兄弟は細胞のひとつひとつまで染み渡るような映画を撮ってくれていました。途中で嗚咽をこらえながら観ます。病氣による休職明けが近いサンドラはある日、突然の退職を迫られます。どうやらサンドラを復職させるならそのチームのボーナスはカット、どちらを選ぶか社員の中で投票をさせられて、多数決でボーナス支給の方が多かったと言うのです。絶望するサンドラに、それほど稼ぎが多くないであろうご主人は、もう一度チームの人を説得して、再度投票をしてもらおうと提案します。一度は自分を切ろうとしたチームの人たちに、サンドラは自分を復職させてと頼む有氣を出せるでしょうか?というお話し。何度もくじけそうになる主人公が、時々与えられるご褒美のようなチームの人からの言葉に励まされながら、まるで自分がお願いして回っているかのように集中します。サンドラががんばっているんだ、あたしもがんばろう!そう涙を拭き拭き、心でいっぱい拍手を送りました。

アリスのままで早稲田松竹の2本立ては、どこかしらかに共通点があるのでそれを探すのが面白い。今回はタイトルに人名が入っていることと、薬の錠剤だと思いました。仕事も家庭も上手く行っているアリスは、若年生認知症にかかっていました。だんだんと予感するようなシーンが重なって、病魔と寄り添うように生きるアリスさん。ジュリアン・ムーアのお芝居があまりにも上手で、現実に目の前にいるかのよう。こちらは少し展開の薄い、でも良い映画でした。

TPと感想を喋りながらふらっと入ったローストビーフ丼が売りだというお店の、そのローストビーフのまずいこと!そして肉の薄いこと!しゃぶしゃぶよりもさらに薄い、繊細なレースのよう。ソースは思わずゲーッと吐きたくなるような味で本当に驚きました。こういう時、消費者はなすすべもなく、まずいからお金を払わないとは言えず、震えるほどのマズさに耐え忍ぶだけ。うんと遠回りして帰る道、時々ゲプッとせり上がるお腹の底からの拒否反応で、さらにそのマズさを思い返すことに。それでもマズいものを食べてしまうことは、誰かから意地悪されることに比べると、うんとマシだな、そう考えて自分を慰めました。

晩ご飯は自家製白菜の浅漬けと、ブリ塩焼き、大根の煮物、キャベツのサラダ、全てがボヤーッとした色。マズい丼を食べたせいかな?