象の足取り

monna88882016-01-04

何とかして休めないだろうか、そう思いながら重たい足を引きずるように今年初の出勤をします。道のあちこちに大掃除を終えて年越しをしたままのゴミ袋が山になっています。ちょっとだけ、上ってみたい氣持ち。あたし、がんばる。外の空氣を吸うと、元氣が出ます。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで。ついに、今年はカズオ・イシグロにあらためて挑戦です。あれほど、熱心に愛されている作家を、2冊ほど、映画数作品で挫折したからって、嫌いだと決めてかかるのはいけない。途方も無い設定に思わせぶりな文章だと決めてかかっていたのです。久しぶりのカズオさんは、私の何かが変わったのでしょう、1行目から目が惹き付けられ、読み進めるうちにこれは凄いものを読んでいるとゾクゾクして、途中であまりの繊細さに胸を打たれて、畳を転げ回りました。この世界に、これほどの大きさで受け入れてくれる本がある。中2の頃の一番苦しい感覚をさらに濃縮したような、そんな世界がありました。たまらない。


おつとめ先で、早く出社した人たちと、今日は来たくなかった〜、朝起きてやっと覚悟が決まった、全然スイッチが入らない、などとお喋りする幸せったら。誰もが、お正月の休み明けは象のような足取りで出勤するのです。