花見3 品川から中目黒まで

monna88882016-04-03

日曜日。TPから「映画を観た後で、お花見しよう!」と叩き起こされて眠たい目をこすりながら出かけます。どうやら行ったことのない映画館で映画を観た後で散歩するということにはまっているらしいTPは、品川で観ようと誘ってくれています。電車に乗って品川駅、水族館の隣りの映画館で、映画を観ます。

蜜のあわれ石井岳龍監督の映画、金魚ちゃんの可愛いこと!お尻をふりふりダンスをしています。肝心なシーンがバッサリ無かったようにも思えるし、これがラストか!と思ったらそこから3シーンくらい続いたりする不思議な映画だったけれど、目を閉じると真っ赤なお衣装の金魚、赤井赤子が目の裏でいつまでも踊っています。その踊りを目に焼き付けて。

品川駅からふらふらと歩いて、五反田、目黒へ。洋食屋さんでランチを食べて、確かこの辺に「寄生虫博物館」があったはずと、交番のお巡りさんに「寄生虫博物館はどこですか?」と聞いてみると「アトレの屋上庭園。今はそこしか無いです。そこだけ!」と追い払うように言われて震えながら駅ビルのアトレの屋上へ行ってみます。なんにもない。ただ喫煙所があるだけ。何でここって言ったんだろうとTPと推理してみると、もしかすると喫煙所はどこですか?と聞こえたのかも知れない。どちらにしても真相は闇の中です。

アトレの本屋で地図を見ながら調べると、どうやら「目黒寄生虫館」というところが近くにあるらしい。てくてくと歩いて行ってみると、入場無料のこじんまりとした小さいビルなのにお客さんはたっぷりの場所でした。ありとあらゆるものに寄生する生き物たちがホルマリン漬けで惜しげも無く展示され続けています。クジラに寄生していたという手のひらサイズの大きいダニみたいなものを見てオエーッとなったり、マス寿司を食べた人の腸から出てきた8メートルもの寄生虫を見てヒーッと震え上がったりします。

目黒川沿いには桜のトンネル、これほどまでの人たちがお花見のためだけに集まってくるのかと思うほどの人。カメラを忘れたことが悔やまれるけれど、ただただピンクの景色に魂を奪われたまま、亡霊のように歩きます。いつの間にやら中目黒駅へ。あまりの人出にギュウギュウ、餅になるかのように押し出され、突き飛ばされ、肩を小突かれながら、電車に乗っていつものアパートへ戻りました。いつの間にやらお楽しみの真田丸。笑って泣いて。大学受験で地理専攻だったにも関わらず血迷って日本史の試験を受けて、人名には全部「ふじわら」とだけ書いたあたしは歴史をあまり知りたくないから、真田家の行く末をよく知らないのです。録画してあるからもう一度見よう。

晩ごはんは、ポテトサラダと焼きそばにしようと思っていたけれど、眠たくなったので一緒にしてポテト焼きそばにしました。ホクホクジャガイモがおいしい。今日も良く歩いた。目を閉じれば、ピンクの景色と赤井赤子。お尻フリフリダンスを自分なりに再現して、歩き疲れ、踊り疲れて倒れ込むように眠りました。