北から西まで

monna88882016-07-10

福岡からポストに届いたIさんからの手紙には「ほほえみの御仏」展のチケットが入っていました。やったー!TPを誘って出かけます。とにかく国立関係は並ぶけん、そう先輩づらでTPに言って、早起きをして立ち食いそばを食べ、開館の30分前に列に並びます。暑い、暑いと汗を拭き拭きようやく入った美術館では何と!韓国からいらした仏さまと、日本でお出迎えする仏さま、ポーズはほぼ同じなのにおふたりの大きさがまるで違うのです。ビックリ!日本の仏さまはゆるやかなライン、後ろの後光がさすような部分を示す部分は、蓮の花びらの部分と竹の部分を結ぶ竹ひごまで彫刻されている真面目さ。韓国の仏さまは、金属製で素朴な彫り。日本の仏さまより100年も前のお生まれだから、その大らかさに思わずこちらまでほほえんでしまいます。

大胆なことに、展示はこの2体でお終い。ポンッと外に出ると、後は常設展です。大胆!

美術館を出て、旧岩崎家の庭園へ。途中のカフェでひとやすみすると、外のテラス席ではスズメがテーブルまで上がってきてエサをねだっています。迷惑そうな人々。

旧岩崎邸庭園は、入場料たった400円なのに、ぜいたくなお屋敷をたっぷり堪能でき、ぜいたくなお庭を眺めながら広々としたテラスに座り込んで当時の暮らしを妄想することができ、さらにお庭の芝生を歩き回ることができ、湯島天神前のマンションを裏側からたっぷり眺めながら、もしここで自分が暮らしたら毎日このお庭を眺められるんだろうかなどと妄想することができ、さらにお庭にあるテーブルにも腰掛けることができる素晴らしいところ。いつかRCを誘ってここに来ようっと。

地下鉄に乗って、もうひとつの目的地。吉増剛造展へ。先日、RCとランチした中華料理屋さんがあまりにも昭和で、夢のようだったのでTPを連れて行くのが楽しみだったけれど今日は日曜日でお休み。残念。どこかでお昼を食べようと神保町の方まで歩き出した途端、猛暑にやられて「もう嫌!歩きたくない!」自分でも驚くほど、腹が立って八つ当たりをして、阿修羅の顔でぶーぶー、ぶーぶー、あたしの中のあたしが怒りを爆発させました。わ、急にキレた!と驚くTP。ぶーっとしたまま、神保町のインド料理屋へ入って、冷房に当たると腹立ちが納まります。あー、ビックリした。急にあんなになったね、驚いたね、ごめんねー、と謝りながら、今度あんな感じになったら、日陰に連れて行って、お茶でも飲ませてください、よろしくお願いしますと頭を下げます。

詩人の展示を、心ゆくまで堪能します。ビデオ作品を全部観て、やっぱり何て可愛い人なんだと本氣で思って、また来たいとすら思います。


お堀端を歩きながら、展示の感想を熱く、熱く語る私。熱過ぎて感想も吹っ飛ぶわと苦笑いのTP。私達は18歳以上なので、地下鉄に乗って帰って、選挙へ参加しました。誰に投票したかは、夫婦と言えどもお互いに秘密です。テレビで選挙結果を見て、J党圧勝し過ぎ〜!などと寝転がって軽口を叩いたりします。お次は都知事選です。