サンショウウオ!

朝の6時に目覚ましをかけて、外宮に早朝散歩へ。無料ガイドのおじさんから、ガイドしてもらっている家族がしこたま叱られていて、無料ガイドを頼まんでヨカッタと思います。それでも聞き耳を立てると、どうやらパワースポットの石があるらしい、お参りの礼は3秒待った方が良いらしいと知ります。

今日は伊勢志摩の方に行くそう。途中から18きっぷが使えない路線、近鉄電車に乗り換えます。時間まで30分もあるので喫茶店で朝食、パンにはバターがたっぷり塗ってあって、バターって何ておいしいんだろうと思います。

電車に乗って。

乗り換えの鳥羽駅は、駅舎がレールの残りで作られていた時代の古い建物。

終点で降りたところのファミマでチケットを買って、伊勢志摩めぐりのフェリーに乗ります。あっと言う間の優雅な遊覧船。

また電車に乗って松坂まで。TPが伊勢市駅で見つけたポスター、映画にもなった赤目四十八滝三重県にあると知って、どうしても行きたいと言うのでまた近鉄線に乗り換えます。駅員さんや観光案内所で尋ねて、ああでもないこうでもないと、ようやく、1時間後の近鉄線に乗ることに。案内所で教えてもらった焼肉屋で、松坂牛のお重。本当はステーキを食べたいけれど目が飛び出るほど高いので、グッとこらえます。そして、近鉄線の切符も高い!そして遠い!日が傾きかけています。まだフェリーに乗って昼ごはんを食べただけだと言うのに!


電車を降りて40分ほど待ってバスに乗って。20分ほどバスに乗って入場料を払って赤目四十八滝へ。もう日が暮れますから1時間で戻ってくるようにと言われて、氣が氣じゃありません。そして帰りのバスももう無いと知らされます。入り口の水槽にサンショウウオがたくさん展示されています。天然のサンショウウオが見られることもあるらしい。絶対に見たい。

滝がいくつも、48以上はあるそう。TPはゆうゆうと歩いていますが、私は1時間以内に戻らないといけないから何だか不安で、滝どころではありません。ここまでもずいぶん遠かったし、これから今日の宿、名古屋まで戻れるんだろうか。もううんざりしてきました。でもサンショウウオだけはこの目で、見つけたい。


滝よりも川面を、そして岩陰を。目をギラギラと光らせていると。

「何かあたし、滝よりもつい川ばっかり見て、サンショウウオばっかり探してしま・・・う・・!?あら?あれ、サンショウウオやない!!!」と大騒ぎで指差したところには、大きいサンショウウオらしき物体が、じーっと身を潜めています。よーく目をこらしたTPも「うわっ!サンショウウオ!でかいねー」と喜んでいます。「それにしても門ちゃんの根性すごいね、よく見つけたなー」と言うので鼻高々です。

同じく帰りを急いでいるカップル2組にも、サンショウウオがいますよと教えると、誰もが驚いて写真を撮っています。

はー、良かった。サンショウウオをこの目で見た。ほくほくと滝の出口へ行っても、バスはありません。現実に戻って、近くのホテルでタクシーを呼んでもらいます。待ち時間20分。

また近鉄の特急に乗って、名古屋へ向かうJRの乗り換えの駅、津まで。日はとっぷりと暮れています。名古屋行きの電車を待つ間、1時間もあるので近くを散歩します。

好きな家を見つけて写真に撮ります。


適当な居酒屋で晩ごはんを食べて、また1時間ほど電車に乗って、やっとこさ名古屋へ。今日の宿は2人で5000円の格安宿。値段の通り、臭くてホコリっぽい部屋、窓を開けると立体駐車場が目の前に迫っています。これこれ、これが現実的な小旅行。それでも都会の華やかさにワクワクして、なかなか寝付けません。下のコンビニに2回も行って、おやつやビールを買い足して。明日はTPがどうしても行きたいという、モーニングで有名な喫茶店と、清州城跡を訪ねて、帰路につきます。