うなぎパイ(ミニ)

朝、早朝に家を出たTPを見送って二度寝して起きると、時計は9時を過ぎていました。あーあ、よく寝た。やべっ!成田エクスプレスは9時38分出発です。慌てて着替えてコップなど洗ってゴミをまとめたりしていると9時20分、あと20分で駅まで行って成田エクスプレスに乗れるかしら?とリュックを背負って外に出て、ヘイタクシー!と手を挙げるものの、朝のタクシーは全て乗車済みです。せめてもの駅まで走ってみる。10分走ったところで、やっとタクシーをつかまえたので乗車口までワンメーター、走って改札を抜けて2分前にホームに降り立ちます。

成田エクスプレスに乗り込むと、次の駅で入社内定しているインターン生(この仕組み、よくわからない、大学生たちがインターン生として何人か働いているけれど普通のアルバイトとどこが違うと?)の女の子が乗ってきました。知らんぷりしても良いけれど、不安そうだったので成田空港に着いたら彼女を探して声をかけて、一緒に搭乗手続きをします。同期3人で同じホテルに泊まるんです、とのこと。その同期というひとたちとも合流して、始めましてと挨拶を交わします。そうか、こんな子たちが入社してくるんだな、4月からは。どちらにしても、搭乗手続きにまつわるあれこれを、3人であれこれ乗り切ってようやく機内へ。日本円をバーツに両替、空港のレートは悪いらしいけれどちょうど4倍にしたら日本円になることがわかりました。

親分が予約してくれた機内食。トリッキーすぎるだろう、マレーシアの郷土料理だったけかな?


東南アジアへ行く飛行機で、精神をまともに保つコツは、「どれだけ乗ってもこの飛行機は、どこにも着かない」と思い込むことだと思っています。片道7時間、二度寝三度寝してもまだまだ到着しないのだから。なので何時に着くかな?じゃなくて永遠に着かない、そう覚悟を決めると腹が据わります。

秘密の花園作り。空港で買った文庫本を、行きの機内で読み終えます。やっぱり買って良かった、銀色夏生というひとがどれだけ普通の感覚を持っているかが良くわかった、日記に出てくる興味深い本をいくつもメモに残します。

やっぱり東南アジアの国に到着してしまうと、モワーッとみんなで同じタクシーに乗りましょう、でもこのグループとこのグループが一緒で、誰と誰が同じホテルで、みたいな流れが、どのグループにも所属していない私は泣きたくなるほどの悲しさで、本来はグループ行動が苦手なのに素直に正義感だけでタクシーの手配をしている同僚に申し訳ないと思いつつ、私だけ離れた場所のホテルなので、バスで行きますね、では明日の夜!と手を振って別れます。


ホッ、結局、この単独行動がしたかったのかも知れないと、A1バスに乗って近くの電車の駅まで向かう途中に、これが最高だったと思い至ります。隣りに座った女の子がどこまで?と声をかけてくれて、モーチット駅まで、というと自分も一緒と降りるからと降車のタイミングまで教えてくれて、駅の場所を教えてくれます。


モーチット駅からオンヌット駅までBTSで約30分、ホテルの最寄り駅で降りてセブンイレブンで缶ビール(ロング缶一本55バーツ)を2本買います。



駅を出て、5分ほど歩いて予約しておいたホテルにチェックインします。


予約サイトの評判では、とても清潔ということでしたが、全然そんなことない、むしろゆるーくのんびりしか清掃をしていないような部屋でした。なので持参の「もこみち」を取り出して、テーブルの上から洗面所、床などをせっせと除菌しまくります。ホテルの受付で、成田で買っておいたうなぎパイ(ミニ)を、3泊お世話になるのでお土産として渡すと、とても喜んでくれました。これが私の処世術かも知れません。

夜のラーメン。味◯素たっぷりで最高のおいしさ?です。一杯20バーツ。近所の食料品屋で瓶ビール1本55バーツ。