オレがウツになりまして

朝、いつものようにお湯を沸かしてお茶セットを机に用意して、パソコンを開いてしごとを始めて、朝の会議を終えて、続けて小さい会議を終えて、さ、今日もおしごとおしごとといくつかのタスクにとりかかろうとしたところ、あれ?やりたくない。あれ?優先順位すら決めたくない。あれ?しごと、全然したくない。できない。パソコンすら見たくないし、チャットも、会議も、何から何まで全部が嫌になっていたので驚きます。

 

やるべきことはわかる。でもやりたくない。何から進めたら良いかもわからない。

 

それでも何とか、会議やらしごとやらを進めてみて、午後になる頃「これは、ダメだ、ダメなサインだ!」とハッとなったのであわててチャットで、ちょっと判断力が無くなったので午後休をいただきます。無い頭をこのところ使い続けたことが原因だと思いますとチームのひとに連絡して、午後休の申請をして自分で承認して、ラジオをつけて音を流したまま、布団に潜り込みます。

 

いつもならば、昼寝をして起きると「あー、生まれてきて良かった!」みたいな爽やかな氣持ちになっているのに今日はどういうわけか「生まれて来なければよかった」みたいな、真っ黒なものが、ドーンと居座っていて、いつもなら「あれもやりたいこれもやりたい、でもめんどうくさい」が、「何もしたくない、生きるのもめんどうくさい」となっています。

 

これは。病んだな。こんなときは、どうすれば良いんだったっけ?RCにメール?いや、病みを押し付けても。Mちゃんに手紙?いや、今何も書くことない。とりあえず、以前「朝イチ」で仕入れていた、ウツのときにはアマニ油を思い出し、スーパーに買いに行きます。スプーンに入れて飲もうとしても、ひと舐めでうえっとなって、絶望します。

 

録画しておいた、探偵ナイトスクープを見ます。声を出して笑います。声を出して笑えるってことは、まだ大丈夫ってこと。スーパーで買ってきたアジを、魚焼きグリルに仕込んで、オメガを大量投入する準備をします。やがてTPが仕事から帰ってきます。「ウツになったけん、午後から仕事休んだ」と報告します。焼いたアジと、おととい煮ておいた青豆とで晩ごはん。ビールを飲んで布団に潜り込んで、ラジオを聞いたりします。いつの間にか眠っていたはずなのに、明け方目が覚めてがっかりします。わたし、いま、希望がない。そしてやるべきことはあるのに、やりたくない。これ、あと何日続くだろう。頭の中で計算して、明日も有給休暇を取ろうと決めます。