旅したいあてもなく。そう考えていたら、RCがベンジーの個展に誘ってくれたんだ。
新宿駅の西口だか東口だかで待ち合わせて。今となっちゃつながっているからどっちでもいいことなんだけどね。二人でボンゴレビアンコを食べたんだ。
JR飯田橋駅で降りてさ。
神楽坂のピカールっていう冷凍食品専門のスーパーマーケットにも寄ってさ。
ギャラリーのあるレトロなマンションで一服したんだ。
シールベーット♬夢を見るのさ〜
涙ながすなー
シルベット♪
あぁ、カンロ飴のような純粋さで。
私が最初にブランキーを知ったのは当時の音楽番組イカ天でしたが、審査員の方たちのあまりの熱量に、なかなか手を出せずにいたところ、RCが貸してくれたCDを聴いてもなおまだ踏み込んじゃダメだと思っていたところ、ちょっとだけ日本酒を飲んだ日にブランキーが俄然、染み入って来て、RCサンキュー!とお礼を言ったんだっけな。
そのベンジーの個展は、来ているお客さんも絵も見ている私たちも、とっても素直に子どものようにさせてくれる、キラッキラの個展でした。
喫茶店でたっぷりRCとお喋り。何だか年々、ふたりとも子ども返りしているような気がします。気取りゼロで。自然で。このままおばあちゃんになったら3歳時になっちゃうかも。
新宿駅まで電車で戻って、お互いの買い物をして解散。楽しかった。そしてベンジーの絵のように文章のように、自分だけの宝物を、こんなもの描いたんだけどちょっと見てくれる?みたいに謙虚に、でも絶対見てほしくて、そんな感じで周りと小さく付き合っていきたい、そう思いました。
小さければ小さいほどいいのかも知れません。