財布が無いひと

朝ごパン。

今日はランチの予定が入っていたのを忘れて弁当を持参してしまいました。同僚たちの子育てって本当に大変!トークに回数で慣れを感じてきて色々と質問して、色々なことに驚きます。パパは甘い、おやつも与え放題だからずるい、寝かしつけの瞬間は絶対に家に帰って来ないで起きちゃうから、そこらへんを徘徊しててってパパに言うそうで、ひぇーっと言います。

家に帰って、バタバタと準備、仕事から帰ってきたTPと小走りで電車を乗り継いで、湘南新宿ラインへ。

大混雑なのでグリーン車に乗ります(プラス1,000円)。残りごはんに砂肝唐揚げと高菜を入れて、小さめの爆弾おむすび(うめー!)。

昼、食べきれなかった弁当もTPと分けて食べます(うめー!)。約2時間、夜の22時過ぎに、高崎駅で下車します。ふと、すでにジャージに着替えていた、そのジャージの右ポケットに財布が無いことに気が付きます。発車寸前の電車に戻って探すけれど無い。ひとまず高崎駅の駅員さんに財布を落としたことを伝えて、探していただきます。「グリーン車に乗っていたので、21時過ぎまでにはピッとパスモをかざしたんです。最初は2階にいて、それから1階に移って、あ、トイレも行きました」乗客がグッと減ったから私は別の席に移動して、横になりたくなってまた移動して隣の席との手すりを上げてゴロリとガラガラ車両を満喫していたから、右ポケットから財布が落ちたんだと思う。しばらくして、駅員さんが「係のものから連絡が来て、財布は無かったそうです」

ガーン。

呆然。

財布の無いひととしての人生が始まった。明日にでも、また落とし物センターに電話せねばなりません。あるだろうか、無いだろうか。TPは心配してくれて、持参のパソコンで「落とし物のチャットサービスがあるよ」と教えてくれたり「もう一度、探そう」とリュックを隅から隅まで探してくれたりしますが、財布が無いひとはただ固まっているだけ。ジャージのポケットは浅いので、これまでも旅行中に財布がポトッと落ちては、自分で気がついたり別の旅行者に指摘してもらったりしてきたけれど。財布が無い人生がこんなに心細いとは知らなかった、財布というよりクレジットカード、あの魔法のカードでピッとするだけで何でも買えた人生は今はもう無い。財布に裏切られた思い。財布にくくりつけている家の鍵も無いし、もうすぐいっぱいになる美容院のスタンプカードも無い。大吉のおみくじも無い、財布が無いひとになっちゃった。財布は今ごろ、どこで何を思っているだろう。