セルフ散髪

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春。逃れられないほどに春です。おつとめさきの近くのテラスで、誰もが桜並木を写真に撮っています。それぞれのスマホの中で桜は咲き続けています。

 

それにつけても、少し伸ばしたいと思って伸ばしていた髪の毛を、伸びたら伸びたでうんざりしてきて、嫌になってたまらず、美容院を予約するも予約できたのが2週間後、とうとう我慢できずに、自分でショートカットにしてやりました。自分で自分の髪の毛を切って何が悪い?と思って切り始めると、まず少し短くしただけなのに、おそ松くんになってヤベー、どうしよう、アワアワとなってから、前髪を作ったり、襟足を短くしたり、内側をすいたりしているうちに、どうにかこうにかまあるいヘルメット頭に仕上がります。まるは平和の象徴。明日はRCと美術館に行く。わくわく。

無反応の牡蠣フライ

通勤の行き帰り。ファクトフルネスという本を読みます。本屋でとにかく平積みされているから、どんなものかしらと思って。私は、メイン著者のしてしまった失敗のいくつかをちゃんと書いてくれているところに、胸が熱くなりました。 そして、この20年、30年で世界は私たち?が思っているよりもずーーーっと変わっている、データ上では良い方向に、そういうことを、悲観的な社会に対して、本当にそうか?データを見ろと説いてくれています、命がけで。そこにグッときました。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

 このところ、新人で入ったときから一緒だったのに、今では私の上役でがんばってくれているIさんに「今、この本読んでます」とか「僕はこの本読んでます」と、朝とか昼休みとかにちらっと会話するのが楽しい、Iさんは若い、若すぎるほど若くてこれからの人生に希望がいっぱいです。

 

晩ごはんは、高級そうでそうでもないスーパーで買った牡蠣をフライにしてやりました。TPがとにかく牡蠣フライ好きなので。TPの仕事帰りを待って、牡蠣フライを出したら飛び上がって天井に頭をぶつけるほど喜ぶんじゃないかと思っていたところ、仕事でくたびれているのかほぼ無反応。こういうとき、世間のがんばっている奥さまとは違って私は全くがんばっていないので、TPくたびれているんだな、牡蠣フライで喜ばないだなんて、それにしても牡蠣フライ最高、私って天才!と思うだけでおしまいです。いい奥さんね!

ニンニクモリモリ

日曜日。TPは今週、平日休みが無い、6日連続勤務や、そううなだれています。花見に行きたいと言うので、タイで買ったゴザを持って、1枚買ったらもう1枚無料という宅配ピザ屋でピザを買って、いざ庭へ。今日も御苑は大入り満員です。ピザの生地、まんまる。

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ここは私の庭だって決めているから。素人は入り口近くで場所を取りがちなのよね、みたいなことを言いながら、奥座敷へ。タイのゴザ、ついに庭デビューです。

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家で敷いていたときには、セミダブルベッドくらいに大きく感じたゴザも、庭で敷いてみると、寝転ぶと足が出ることがわかりました。ガッカリ。足を入れようとすると、頭がはみ出して芝生だらけになります。仕方ない、もう一度タイに行ったときに、もっと大きいサイズを仕入れてくるしかないな!それでも寝転がると、音の伝わり方が部屋とは違うのか、遠くの会話もすぐ近くに聞こえます。「でも子ども産んだのエライよー」「鮨、うまっ」「デザート食べれるよね、食べれる」「I joined ・・・」寝転がると、遠くの会話も近くの会話も全部聞こえちゃいます。

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太陽はすぐに雲に隠れてしまって、寒くなります。早々に庭撤退。てくてく歩いて新宿まで。映画館には、ティム・バートンの新作、ダンボのダンボちゃんがいました。肉眼で見ると可愛いのに、写真に撮ると途端に恐ろしくなるのはどうしてだろう?不思議でなりません。

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TPがツタヤに行くと言うので、私は紀伊國屋書店の2階で待っています。興奮して3冊買います。

マッドジャーマンズ  ドイツ移民物語

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

 

 マッドジャーマンズ。ベルリンの壁崩壊(というより東西ドイツ統一)前後の、当時社会主義だったモーリタニアからの移民(という名の労働者)たちの、労働を通してのその後の人生までを描いた漫画、ノンフィクションのエピソードを架空のキャラクターに落とし込んで、描かれています。

多和田葉子の帯のコメント(表側)

『移民文学については、もう読み飽きたと思うことさえあった。

ところがこのグラフィックノベル

これまで知らなかった入り口から、私の中にすっと入ってきた。

登場人物ひとりひとりにちゃんと体重があって、

顔も体も美化されていないのに目をひきつける。』

だとよ。こんなこと書かれたら、買わずにはいられません。裏側にはもっと詳細にコメントが書いてあります。なので、夢中になって読みました。はっきり言って、ギャグのセンスがバキバキととんがっているから、同時にイマジネーションを膨らますような絵の描き方だから、大切に読みます。グッときます。

 

大きい声では言えないこと。前からもしかしたらそうかな?と思ってはいましたが、どうやら、ニンニクをぶつ切りにしてスープに入れて食べると次の日にうんちがもりもり出ること。ニンニクって便通に良いのだろうか、腸が健康になると肌も調子良くなるかも、これからはもっと、ニンニクを晩ごはんに使ってみよう。TPの慢性疲労も、私の常時不調状態も、治るかも知れない。わくわく。

がんばらない晩ごはん

珍しいことにまた、数時間仕事をします。そして膨大なデータをコツコツ数日かけてついに片付けてやった、自画自賛します。そして、おつとめさきの中で、この業務の一番くわしいひとになろうと密かに燃えたりします。 

下村工業 プログレード スピードキンピラピーラー PGS-13

下村工業 プログレード スピードキンピラピーラー PGS-13

 

 そうこうしていると、先日タモリ倶楽部で見たきんぴらピーラーがAmazonから届いたので、スーパーにゴボウを買いに走ります。洗ったゴボウをシュッとすると、すぐにきんぴらができます。シュッ、シュッ、シュッ、3回ほどでゴボウはつっかかってしまいます。そしてまな板の上で散らかるゴボウたち。どうやら使い方にコツがいりそうです。でも楽しい。

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フランス流しまつで温かい暮らし フランス人は3皿でもてなす (講談社の実用BOOK)

フランス流しまつで温かい暮らし フランス人は3皿でもてなす (講談社の実用BOOK)

 

 Kindle君にダウンロードした本を読んだ影響で、晩ごはんは野菜スープです。角切りベーコン入り。おいしいったらない。味付けは粗塩だけにして(激ウマ、てんさい!)。この本を買ったのは、コラムを読んだからです。

mi-mollet.com

『フランス人は見栄を張ったり、自分をよく見せようとする“発表会”を求めているのではなく、本当にもっと仲良くなりたいから、うちに来てくれるんです。私がするべきことは、自分が頑張るのではなく、相手を“受け取る”ことだったのです』

私は誰もお招きしていない暮らしなのに、この考え方は普段の生活に活かすことができそう。ブヒッ!

次の日のイチロー

ギュウーっと働いて帰りがけ「お先に失礼しまーす」と言うと「良い週末をー」と言われたので「えっ、今日、金曜か!」他のひとも「僕もそうでした、月曜の氣分でした」とか言ってみんなで笑って帰ります。平和。

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私が、テレビのアナウンサーの騒ぎ方がうるさいと腹を立てて眠ってしまったものだから、TPが録画しておいてくれたイチローの会見やニュースを、今日になってゆっくり見ます。なるべく正直に話そうとするからこその独特の話法。これがイチロー

 

晩ごはんは、高級そうでそうでもないスーパーで買って帰った、カレイを唐揚げにします。お魚コーナーでカレイ2尾、お店のひとに「これはどうやって食べたらおいしいですかね?」と尋ねると「あんかけか、唐揚げがいいです、揚げてからあんかけ」とどうやらあんかけ推しらしい。身が薄いので、煮付けにはしない方がいい、そうアドバイスをもらったので、唐揚げにしました。交流。

野村ビルブーム

国民の休日、321。西新宿の方へ遊びに行きます。このところ、西新宿に行くのが楽しくなっています。きっと人口密度が関係しているんだと思います。最初はシズラーでサラダ食べ放題したいと思っていたものの入り口で何十人のひとが並んでいるのを見て、ほうほうのていで別の店、先日天丼を食べた野村ビルのレストラン街でタイ料理のビュッフェへ。品数は少ないけれど、なんとなく楽しい。ビュッフェのコツは、どんなにおいしそうに見えても最初はたくさん取らないこと。少しずつ取って、味見をして、それからおいしかったものを追加すること。今回もおいしそうなドレッシングが激甘で飲み込めないほどの味でした。

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野村ビルでまた楽しいところを見つけた、50階のレストラン街に上がると、本当に50階からの景色がジャーンと見えます。野村ビルには、まだまだ行きたい店があります。わくわく。

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横から見るとくびれた三角のビルは、閑散としていました。建て替えるのかな?

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信号機の近くの電力供給ボックスに、氣持ち悪い顔が生まれていました。

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そして私が庭と呼ぶ庭園へ。f:id:monna8888:20190321144504j:plain

もう今にも咲きそう。

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そしてイチロー引退。ジュニアオールスターイチローを見た瞬間のこと、レギュラーになって3割打ち出したこと、仰木監督になってからのこと、ついにメジャーに行ってからのこと、走馬灯を頭の中で回転させます。若いアナウンサーがわーわー言っているのも「ジュニアオールスターイチローを知らないくせに!」と何の怒りか腹が立って、はぶてて寝てしまいました。

だとよ

TPと出勤。パソコンをリュックに入れて、終わらない仕事を何とかやっつけようと、休日なのに進める意氣込みです。仕事をするのは、パズルを埋めるようで楽しいから、今だけがんばってみます。行きがけにTPが昨日、職場のひとたちと久しぶりに一緒に昼ごはんを食べたとき、会話の中のあいづちで「だとよ」と言ったらウケたと言うので、そのあまりのバカバカしさに笑いが止まらなくなります。私も言ってみたいわ、誰かに、いつか、でももうタイミングが無いでしょうか。だとよ。
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スタバで3時間。近くのテーブルでは、保険のオプションをつけてもらおうとする営業マンと、どう考えても毎月の支払い金額が上がるのは考えられない顧客とのバトルが繰り広げられています。どっちも辛そう。

 

パソコンを閉じて、この冬2着を交互に洗濯して着続けていたものだから脇のところに穴が開いた洋服を処分すべく、新しい洋服を買いに新宿へ行きます。まずは家で洗濯できて、ポケットがついていて、重たくなくて、痩せて見える洋服を探しているとお店のひとに伝えて、ショップ店員さんたちは一所懸命探してくれて、軽い感じの黒いシャツと、綿なのにツルッとした肌触りのカットソー、ジャージのような履き心地のパンツを買って帰ります。大満足。春が楽しみ。

 

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今日は、久しぶりに夜のお出かけ、仕事終わりのTPと駅で待ち合わせて下高井戸まで。濱口竜介監督の、学生時代の自主映画が下高井戸の映画館で流れるそうなのです。私はこの頃、夜に出歩くのが怖い、だってお化けが出そうだから。それでも、がんばって映画館へ行きました。


何食わぬ顔 予告編

映画が始まった瞬間から、秒単位で、来てよかったと思い続けながら観る映画、何食わぬ顔、カサベテスのハズバンズへのオマージュが美しい、何より、人間関係の、ちょっとだけ複雑なところ、それでも知らんぷりしなきゃいけない瞬間やら、知らんぷりできないこと、アイコンタクト、誰にも言えないこと、誰かに聞いて欲しいこと、その全部が、圧倒的な力で描かれているから、たまらない氣持ちで映画を観ます。よくこの年月、この監督は他のひとになろうとせずに、映画を撮り続けてくれたものだと、映画のスクリーンと一体になりながら観ます。

 

映画館を出て、満月を見上げながら歩く道、TPに「どうやった」と聞くと「・・・圧倒的やった」とそこからお喋りは止まらず、あのシーンが!とかあのセリフ、あの設定、あの関係性、あのキャラクター、あの・・・止まりません。

 

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高井戸駅のイタリア料理屋で、ピザとパスタとワインを頼みます。TPが「明日、結婚記念日やけん、前祝いやね」などと可愛いことを言うので、ふふっと笑って「映画に誘ってくれてありがとう、本当にいい映画やった、でも私はキム・ギドクが一番好きやけど」みたいなことを熱く語ります。キム・ギドク映画には、全身全霊で大好きなキャラクターが必ず登場するけれど、濱口竜介監督の映画には、危うくて、好きになれないけれどただ応援したいひとたち、これまでに何度も出会ったかのようなひとたちがたくさん出てくるのです。万引きしながら他人同士でずるーっと暮らすひとたちのお話しがヨーロッパで最高の賞をとるのだから、濱口竜介監督の映画はこれからもっと、これが日本人の心のヒダだと知ってもらうためにも、たくさん上映されてたくさん受賞したら良いのに。こういう映画があって良かった。

一緒にパンを食べる仲間

今朝も、英単語の語源図鑑を読みながら通勤。どれだけ毎日コツコツ読んだって、結局はカンパニーという単語がcom(一緒に)pan(パンを)y食べるひとたちの集まり、それが会社ってことしか覚えていないのだから、悲しくてやりきれません。何時間かけて読んでいると思っているんだ!

 

とにかく英語を聞き取れるようになるには、神さま、どうか英語を聞き取れるようにしてください、そう願い続けます。

 

今日は何と、くたびれて仕事から帰ったら自転車のカゴにまたチラシが、ぐちゃっと山盛りに捨てられていました。半泣きで、とりあえず隣の部屋をノックします。可愛らしいミャンマー人の女の子が出てきて、自分たちじゃないです、絶対に、私がポストを開けたら自分で捨てています、と言うので、それならごめんね、でも本当にあなたたちが引っ越してきてから毎日のようにゴミが捨てられて、もしかしたら、男のひともいるでしょう?と言うとトボけた顔、え?みたいに目をクルッとさせて斜め上を見ています。毎朝のように玄関先で会うけれど向こうからは一度も挨拶してくれないひと、私は「おはようございます」と言うけれど、ニコリともせずに「・・・おはようございます」と聞こえるか聞こえないかの声で返してくれるひと、もしかしたら男の人じゃない?と言うと「ともだち。ともだちにも言っておきます」とのこと。もしかしたら奥の部屋のベトナムの人たちかも知れないので、疑ってごめんね、そう謝ります。

 

晩ごはんは鶏と根菜の塩スープ。とってもおいしくできて大満足です。