丸い石

monna88882010-02-08

12月に帰省したとき、下関のばーちゃんち近くの海岸で拾った石を、何度も握ったりなでたりしてしまいます。涙もじわっとにじみます。その海岸には、どどーんと夕日が沈み、全てをリセットしてくれるほどの大きな時間が体験できました。丸い石というのは、何故誰からも愛されるのでしょう?子供たちも、丸い石に夢中で絵を描いたりしていますね?その秘密は、重さ、触感の冷たさ、削れた歴史、複雑な色の組み合わせ、ただで拾えるところ、その拾う時には必ず保護者がいるという思い出、幼少期に石を拾った人には、セットで見守ってくれる大人の存在がいたり、逆にひとりぽっちで寂しく拾った自分を見つめる、今の自分という大人がいるから、丸い石には絶対の信頼があるのかも知れません。


「おじいさんの台所」の死―ひとり暮らし7年間 (文春文庫)

「おじいさんの台所」の死―ひとり暮らし7年間 (文春文庫)

おじいさんの台所シリーズ、とうとう最後です。おじいさんは潔い直角死で花火を上げました。涙と笑いなくしては、読めない本というだけではなく、家族に起こりうる問題を、これほどあからさまに、鮮やかに描いた本は、そうそう無いと思いました。さよなら、おじいさん。また読みますね。


やせたがる体のつくり方

やせたがる体のつくり方

やせたがる体のつくり方、著者の写真はテカテカとしてうさん臭いものの、言いたいことは良くわかる本でした。図書館で借りました。どんな依存状態も、その状況に酔いしれる何か、があるからなかなか抜け出したくないし、その状態でしか自分を守れないと思い込んでいると表現していました。


マイ・ブルーベリー・ナイツ [DVD]

マイ・ブルーベリー・ナイツ [DVD]

いかにもウォン・カーウァイ!アジア人の憧れ、恋に傷ついた女性とそれを見守ってくれる素敵な男性、プラスした魅力は、自暴自棄な女の人たちに出会うけれども、主人公は影響を受けない潔癖さが、映画の中の純真さをキープしていました。せっかくのノラちゃんの歌声、ぶつぶつ切られるのが、悲しかったです。