旅の中盤

monna88882011-09-30

ホテルロータスというゲストハウス。朝目が覚めて窓を開けると、昨日のスコールは嘘のように晴れ渡り、裏庭には一面に蓮の花が咲いていました。ひとりで起き出して、ハンモックに寝転がって。だから、宿の名前がロータスなのか!自転車を借りてアユタヤー遺跡へ。・・・ジュスの車の中に、私は帽子を忘れて来たのです。朝でも強い陽射しに、グラングランになって思わず土産物屋でシュロ編みのウエスタンハットのような帽子を買いました。100B。仏様の頭が木に埋まってる!



  アユタヤー     TPは駅へ      アユタヤ駅前の屋台


スコータイにまだ思いが残ったまま、アユタヤーというまた新しい元王国へやって来たせいでしょうか。思えば2時間バスを待たされ、洪水に阻まれ、ずぶ濡れでたどり着いた街。今度は熱射でやられます。TPは自転車で陸橋を渡って、駅まで行ってくると言うので、川の側のベンチでホームレスの家族たちに場所を譲ってもらって休憩します。学校に行っていない子供たちがビールを飲んでは、空き瓶を川にポトリと落とす。ホームレスの人たちは場所の奪い合いで大げんかしている。農家の帽子を被った私は、ボケーッと煙草を吸って、TPを待っている。ただそれだけの時間。



   本当に洪水の街       列車で2時間      バンコク駅   

   TPはひとりで散歩    電池が切れてグウグウ    カオサン通り


タイで初めて電車に乗りました。駅前の屋台では、日本で英語の教師をしていたというタイの女の子が話しかけてくれます。日本から?と言うので何故わかるの?と尋ねると、やっぱり目とか、パッと見ただけでわかるとのこと。あの人も日本人よ、と言うので見ると、優しそうな日本の青年。バンコクから来たと言います。TPはだんだんおかしくなって、君もTOKYOから?と変な発音になっています。このところ、自分も会話を覚えたいと、宿の交渉を率先してやっているのです。みんなでお喋りしてじゃあね、と別れると店の人がちょっと!と大声を出しました。危うく食い逃げするところだった。電車のホームでは、私が喫煙場所を尋ねると、この周りはどこも喫煙所だよとタクシーの運転手軍団が教えてくれました。一服しているとホームレスのおじさんがやって来ます。運ちゃん達が、煙草をやれと言うので3本あげると、ありがとう。あなたはどこまで行くの?と尋ねられた途端、大ブーイング。どうやら、煙草をもらったらサッサと去れと言っているらしい。みんなで大笑いして、電車が来るから早く反対側のホームへ行けと教えてもらいました。


バンコクの駅ではトゥクトゥクの人から行きたくもない紳士服屋へ連れて行かれそうになりましたが、私は涙ながらに疲れたからホテルに行きたい!と訴えるとすぐに、バスを案内してくれました。たまたま無料のバスで40分ほどの市内観光。今日の宿はトップイン。何故か見た目だけで扇風機、水シャワーの安い部屋へ案内されたものの、エアコンとホットシャワーの部屋を求め、どういうわけか何も言っていないのに50B負けてくれました。ここはバンコクカオサン通りは欧米人でむせ返すような人だかり。もうすぐ夕方。私は電球が切れるように眠りました。TPはひとりで歩いてタイマッサージを受けたそう。夜になって、街中を歩きます。色んな人がいる。瞑想ガールや喧嘩カップル、輪に入れないイギリス人や、モン族の物売りから帽子を買って盛り上がっている若者集団。夜が濃くなるほどに元氣が出る通り。あるモン族のお婆さんから首にさげていたビーズネックレスを20B、ミサンガを5Bで買ったところ、目と目を合わせて、あなたは優しい人と握手をしてくれました。一晩中、ビートルズエアロスミス、ボブディランやローリングストーンズで盛り上がる声が響き渡っていました。トップイン、夜番の女の子の可愛いこと!つんとすまして、色んな質問にも軽やかに答えてくれます。