屋根屋さん

monna88882014-08-07

8枚切りの食パンに、薄切りキュウリと玉子マヨネーズを挟んで明日の朝ごはんです。何個食べようかな?


屋根屋

屋根屋

屋根屋。図書館からようやく届いた本は、最初の3行でグッと引き込まれて後はずっと魚捕りの網に引っ掛かったかのようにグイグイと、緊張感のあるリアリティなのにロマンティックな小説空間で。頼もしい屋根屋さんが連れて行ってくれる夢の世界を主人公に同化してただたっぷりと楽しみました。読みかけで枕の下に置いて眠ったりしながら。


屋根屋という小説のお陰で、夢を見る感覚を取り戻すことができました。おつとめをする間は、夢を見たり小さなことで傷ついたり揺れたり迷ったりは禁物だと、ずっと自分をギュウギュウに縛っていたのか。元のように夢をたくさん見てフラフラと生きていると失敗したり、地の底に落ちたりすることになるからその塩梅がむずかしいのかも知れません。それでもずっとリアリティ重視だったから息が詰まっていたんだ、そうわかったことは大きい、小説ってすごいと思いました。