育つ思い出

monna88882014-10-29

機内でお隣りの女性ははっきりとした喋り方。「勤続20年のお休みがあるじゃん、それで最初はダンナと旅行しようって言ってたんだけど色々あって。結婚して初めてあんなに話し合ったよー。でも結局ひとりでツアーに参加したらすっごい楽しかった。買い物も自由にできるし。ひとり旅っていいね、はまりそう。ところで彼さぁ平井堅に似てない?似てるよー」九州味な顔のTPは照れたようなそうでもないような中間の表情をしています。ブランドショップにも堂々と入って日本語で買い物したことなど聞いていると、私も彼女のようにパワフルな面を持ちたいと強く願いました。次にどこかへ出かける機会があったらそうしたい。ただヨーロッパに立って、歩いて、食べて飲んだだけのイタリア旅行。日本に帰ったらどういう風に思い出の中で育つか、それが楽しみ。元氣女性に「これから一生、テレビでイタリアが映ったら、ここ行った!って思えるのが楽しみですね」と言うと「そうだねー!私なんか見てみてって、何時間でも喋っちゃうよ」とのこと。イタリア旅行の記憶は元氣な女性が締めくくってくれました。

灰のように燃え尽きてバスに乗って地下鉄に乗って帰る道。久しぶりの我が家に戻ると、実家の母から2つも留守電が。昨日帰ったと思い込んでいたらしい。大分のTPママからはちゃんと夕方に電話が。おともだちにもメールしたりしながら、わたしたちが帰るのを遠くで待ってくれている人がいるんだな、あははと喜んだりしました。

耳で揺れるピアスはフィレンツェで買って私を励ましてくれるもの。帰りの飛行機で片方なくして、探しても出て来ず、お隣の席の女性から片方だけでも使えるよ!かえってオシャレだよと励ましてもらいながら、キャビンアテンダントさんが機内アナウンスまでして下さった結果、後ろの席の年配女性が「あたしの靴の中にあると思う」そう宣言して、本当に靴の中から出てきた思い出のピアス。「ね、あたしはピーンと来た。あたしの靴の中にあるって、すぐ思った」と賑やかなツアー帰りの人たちみんなで喜んでくれたっけ。日本の女性は元氣。父との電話でまだ知らないから結果を言わないでと言ったのに「今日負けても五分やもん」と言うので腹を立てながらホークスの戦いを見つめます。久しぶりのテレビと、明日は久しぶりの出勤、うまく眠れるかだけが心配です。