素朴な旅

monna88882015-08-19

夏休み3日目、私の廃人っぷりを見兼ねたのか、平日休みだったTPがレンタカーを借りて温泉へ連れて行ってくれました。山梨の「ほったらかし温泉」、何年も前からTPがほったらかし行きたいと言っていましたが、そのときはそれほど行きたいと思わなかった場所、実際に行ってみると何とも素朴でいいところじゃないの!あっちの湯とこっちの湯、どちらかを選ばねばなりませんが地味な方だと言うこっちの湯を選んで、先客もすぐに上がって誰もいなくなったので、自由に被ってよいと備え置かれている編み笠を頭にのせて、開放感に浸ります。山梨のぶどう畑を見下ろしながら真っ裸でバンザイをして、トンビを見たり、露天風呂脇の雑草を眺めたり、トンボや蜂の羽音だけが耳元をかすめて行くだけ。大満足で上がって休憩所でTPに感想を聞くと、あっちの湯の方はお湯がぬるかったとのこと。お昼ご飯は山梨の「ほうとう」、こちらも何とも素朴な味です。満員の食堂、テレビに釘付けのお客さん、早稲田が負けると誰もが頭をのけぞって、あーと声に出して大きなため息をついています。店を出るとお天氣もにわかに崩れ、霧の中のドライブです。


TPが絶対に行きたいと言っていた富士宮やきそばのお店、やきそばを食べるためだけに県をまたいで行くのヤダーと思っていたけれど、たどり着いてみると何て素朴ないいお店!感激しながら、やきそばとしぐれ焼きという麺が入った広島風お好み焼きみたいなものを注文、汗をかきかき鉄板を眺めながら食べる時間は、子どもの頃の夏休みをのよう。TPは「素朴な味…」とつぶやいていました。


帰り道、一日中周りをウロウロしていたのにちっとも姿を見せてくれなかった富士山が、どんッと目の前に出てきてくれました。ありがとう〜と手を振って、高速に乗ります。昨日も明日もお仕事のTPは、一日中運転してずいぶんくたびれた様子。渋滞にがっつりはまって、疲れと眠氣でますますぐったりして行くので、助手席からクイーンの「We will We will rock you!」みたいな歌を適当な歌詞で、大声で歌ってせめてもの励まし、目が覚めたと言っていました。横浜から渋滞は無くなってようやく無事にいつもの街に帰り着いて、今日はおしまい。静岡のスーパーで買った、お店でも使われていた富士宮やきそばの麺と、静岡茶の徳用袋がお土産。お陰で夏休みの絵日記に描くことができそうな一日になりました。