R子ちゃんのデート

monna88882015-11-27

大好きな友人のひとり、R子ちゃんがとうとう東京の部屋を引き払って福岡に帰ることにしたと言うので、ふたりっきりの送別会をしました。とはいえR子ちゃんは交友関係が広いので、この2ヶ月間、送別会へ行きっぱなし、そのために千葉の友人宅に残っているとのこと。私が、東京で一番好きな和食屋さん、韻松亭で花籠御膳ランチのご接待です。

韻松亭

食べログ 韻松亭

カウンターから見える上野の山の景色を楽しみながら、ゆっくりとお喋りします。演歌歌手のプロモーターをしたり、恋したダンサーの家に転がり込んで追い出されたり、世田谷のお金持ちと結婚して離婚したり、理屈っぽいおじさんと付き合ってヨーロッパ一周旅行をしたりしてきたR子ちゃんは今、若い男の子たちから「姐さん」とか呼ばれていると言うので大笑いします。「私を好きって言ってくれる子たちは変な人で、私が好きな人は私を好きじゃない」そう。私が韻松亭のような和食屋さんへ案内したことがすごく意外だったようで、タイ料理とか韓国焼肉かと思って覚悟してきたら、ステキなお店を教えてくれてありがとう、と喜んでくれました。私が今の仕事で、スマホも携帯すら持っていない自分がこんな職種でいいんだろうかと悩んでいると言うと、他の人にとっても変わった人がいるっていうことは良いことだと思うよ、などと変ななぐさめかたをしてくれて。

夜は、R子ちゃんの帰郷をさまたげようとしている人たちからの紹介で、見知らぬ男性とデートの約束があるという彼女と別れて、これから何度でも会えるけれど、東京の空の下に彼女がひとりで暮らしているというだけで、励まされていたことを思うと、帰りの電車で涙をこらえて揺られ続けていました。今日のデート相手が運命の人なら良いのに。でも福岡に帰ってもきっと自由に生きて行くんだろうな。好奇心全開の目で。