大きい皿、小さい皿

月曜日。朝6時に起きます。生まれてすぐから、保育園、小学校、中学校、高校、大学、アルバイト、会社づとめ、そのどの場面でも早起きの人じゃなかったのに、今、あたしは1ヶ月以上も早起きをしている人になっている!!!

朝ごはんを食べてTPの時間に合わせて出勤します。おつとめさきには40分も前に到着。スタバなどに寄ってコーヒーなんかテイクアウトしてみます。早起きの人ならではの贅沢な時間…



誕生日の後の出社日に、おつとめさきでもらった恒例の誕生日プレゼント、ネックウォーマーと5本指靴下を、すっかり自分で買ったものかのように当たり前に身につけて出社してみると、Kさんが「あ、使ってくれてる!嬉しい、似合ってます、可愛い〜」と喜んでくれました。どうやら女性たちで買いに行ってくれたそう。すっかり当たり前に身につけていたことを少し恥じ入りながら、遅ればせながら愛用しまくっていることを伝えることができて幸せ。ひと目みたときから嬉しいプレゼントだったけれど、こうして身につけてみて、選んでくれた人が喜んでくれているのを見ると、しあわせが倍増しました。大切にしよう。


昼休み、駅前の雑貨屋で皿を買って帰ります。900円。先月、職場の女性ランチで訪れた店の皿が、そのときは何とも思っていなかったのに、それからどうしても、どういうわけか忘れられずに、今日もまたその皿を見たくなって、ひとりで昼休みにそのお店へ行ってみました。豆と牛肉のピリ辛ランチ。大きいテーブルに相席、誰もがおひとりさま、私を含めて3人の女性。そのひとりは、とても氣さくな感じで荷物をよけてくれて、料理が出ると写真に撮ったりして楽しんでいる様子。もうひとりの人がキツかった、ずっと狐のような目で店員さんを睨みつけては「…蠅がいるんですけど」と言います。蠅は健康的な土地にはどこにでもいるものだと思っているけれど、店の中にいると許せない心境っていうものもあるんだ!店員さんが「申し訳ありません」と言って、入り口を開けて、しばらく様子を見て、蠅を外に誘導したりしています。私も、あそこにいる!などと少し手伝ったりします。

その後でも頼んだランチがすぐに出てこないことに冷酷な口調でまた店員さんを睨みつけて、厨房から熱々の料理が運ばれてきても、ちっとも美味しくなさそうに、タブレットをスクロールしながらショッピングサイトを見ては、その料理をまずそうにスプーンで口に運んでいる人。その絶望的に恐ろしい、世の中を恨んでいるような人のことはどういうわけか、私も理解できるところがある。それはさておき、恐ろしい人が店を出てホッとした店内で、あのお皿、ピンクの模様が入ったお皿はどこ製ですか?と尋ねます。日本製で、確か…KOYOの。系列店の雑貨屋で取り扱っていますが、もしまだあれば、買えるかも、とのこと。その雑貨屋さんには何度か行ったことがあるので、ランチを食べ終わって喜んで向かいます。

残念、大きい皿は新品じゃなくてアンティークみたい、売り切れで入荷予定もなしとのこと、それでも中古っぽい小さい皿だけあったのが嬉しくて買って帰ります。出会えただけで良かった、あえて包んでもらわずに、皿だけを素手で持って職場までの帰り道、うっとりと眺めながら。これからはこの皿にTPの朝ごはんのトースト2枚をを4ツ割りにして8段に重ねたり、ほうれん草のおひたしを乗せたり、千切りごぼうの炒め煮を乗せたりしたい。大きい皿には出会えなかったけれど、小さい皿もまた良いものだなあと思いました。