い・な・せだね!

きっと飲みすぎたのでしょう。寝ても寝てもまだ眠れます。TPの見送り散歩も今日は欠席、眠りこけます。そして起きたらまたサングラスについて考えます。どうやら近所にあるメガネのパリミキという店でじっくり選ぶのも良いんじゃないか?と結論、いそいそと出かけます。

店に入るなり「サングラスをずーーっっと探してて、いくつもいくつも試着してみたんですけど似合うのが見つからないんです」と訴えます。女性店員さんは優しそうな雰囲氣、お客様なら・・・と一所懸命探してくれます。こちらのゾーンは3万円くらいの高いものだから、初めてサングラスを購入されるならあちらのゾーンから始めた方が良いでしょうと、1万5千円ゾーンへ。サングラスって、そんなに高いものだったのか!試しに数千円のものもいくつも着けてみましたが、どれもしっくり来ない。買うつもりはないけれどとレイバンゾーンで勧めてもらったものを着けてみると・・・あら?しっくり。淵の形が浅いものと深いもの、角ばったものと丸いものがあります。念のため横顔チェックもと、鏡を持ってきてもらって合わせ鏡でも確認。そのうちに悩みすぎて、自分ではどれが良いのかわからなくなってきました。

そこで女性店員さんに、こっちと、こっち、どちらがいいですか?と聞きます。下側が丸い方の勝ち。もうひとり、別の店員さんにも「正直に言ってください!」とサングラスオーディションを開催、やっぱり、女性店員さんと同じ下側が丸い方が勝ち。よし、信じましょう!そしてこのサングラスを相棒にしましょうとお会計。長々とお騒がせしたけれど、店員さんたちも嬉しそうに、似合うのが見つかって良かったです、本当にお似合いでしたよ、良かった良かったと営業トーク以上の満足感を与えてくれます。耳の位置によってカーブを変えるそうで、温かい機械でサイズを合わせてもらって、お礼を言って、人生初のサングラスをかけて、颯爽と自分では思っている足取りで、街を歩いて帰ります。人生初グラサンをかけて見る街は、世の中にはこれほどサングラスをかけている人がいるんだという驚き、外からはこちらの目が見えないのにこちらからはよく世界が見渡せる。


仕事が終わったと電話をくれたTPを迎えに、グラサンの人となって待ち合わせ場所に行ってみると、私の姿を見つけた瞬間に路駐の自転車につかまって、膝から崩れ落ちるように、腹をかかえて笑っているTPがいました。ちょっと待って!店の人たちにも協力してもらってようやく見つけたサングラス、よく見て、これが一番自然なはずやけん、そうこちらも笑ってしまうけれど、真顔をして見せると、笑いながら、似合う、似合うよ、そう言ってまた笑っています。似合うだって。イヒヒ、これから街を歩く楽しみが増えました。