電源ケーブルの届くところ

旅行するつもりで取っていた4連休。ゴロゴロと過ごすのも勿体ない、そう思っていたところTPが「提案がある」とのこと。神保町に行って、アニエス・ヴァルダの観ていない映画を見ようと言うので、サッとパジャマにしているTシャツを脱ぎ捨て、ブラトップをかぶって、寸詰まりのズボンを履いて(寸詰まりのズボンは「読書の日記」からもらった言葉)、カットソーを着て、ポケットに財布と煙草を突っ込んで、グラサンとマスクをつけて出発します。神保町のドトールで長パンに何やら挟んだものを食べて映画館へ。ギリギリで間に合いました。館内は、座れないように椅子を外している列や、座れる列もひとつ置き、ふたつ置きにプラテープで縛ってあって3分の1くらいしか座れなくなっています。

ダゲール街の人々 [DVD]

ダゲール街の人々 [DVD]

  • 発売日: 2020/07/31
  • メディア: DVD
 

岩波ホールに映画を観に来るの、何年ぶりだろう?アニエス・ヴァルダが暮らしていた街の、商店街の中の、さらに店の中に入って店員やお客のやり取りが紡がれて行く映画。うっとりと、夢見心地。どうしてこうも心地良いんだろう?と思ったら、解説で「子育てで忙しいときに、電源ケーブルが届く範囲で撮影された」とあったので、その身軽さが心地良いのかとわかります。

 

TPが「キョンキョントークショーがあるって」と言うのでポスターを見ると、キョンキョン渡辺真起子トークイベントがあるらしい。受付で「本物の小泉今日子さんがいらっしゃるんですか?」と尋ねると、ズームでの参加だそう。家からズームで参加することもできるそうなので、家に帰ったら予約しようと思いながら映画館を出ます。

 

神保町で、TPが涼しいマスクを探したいと言うので、スポーツ用品店をいくつも訪ね歩きます。結論として、実際に店員さんがしているスポーツ用のマスクでも、息をするたびに鼻の穴に吸い込まれて張り付いている姿や、エアコンの店内でも額に汗を浮かべている店員さんもいるので、どれが良いのか選べずに帰ってきます。

 

パソコンを開いて、キョンキョンたちのトークショーの申し込み、たった1,000円です。TPはきっとZOOMというものがどういうものかわかっていない様子。ひとりの参加費で自分もトークイベントが見られるのか、こちらの顔も全員に見られるのかと質問して来るので、大丈夫よ、そういうもんよ、こっちの顔は映さん仕組みと思うよ、とか答えます。

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晩ごはんは天ぷら。天ぷら屋氣分で、茄子とごぼう、しめじを大量に揚げて行きます。へい、いらっしゃい!