祖母のノート

今日もせっせ、せっせと押入れ整理。また父から電話があります。「母ちゃん帰ってきたよ。私がおらん方が部屋がきれいになるみたい、それならもっと出かけようって・・・」せっかく片付けをしても、買いだめのペットボトルのお茶がひとケースあるのにさらに「安かった」と買い足してきたそうで父、ガックリ。お互いがんばろう、母には期待しまい、そう励まします。

押し入れ整理で、父方の祖母が残してくれたノートをあらためて読み返します。祖母が姑から聞いた話しとして、元は三河の武士など書かれている覚書には、大伯母が後妻に入った先で野田宇太郎という作家の人を育てたと書いてあります。今度読んでみよう。その大伯母はご主人を亡くした後、競馬馬を連れて日本中を巡ったそう。その伯母さんの形見の指輪が、今わたしの手にはまっているんだとわかります。祖母がノートを残しておいてくれて良かった、こういうものを喜ぶのは親戚中で私と伯父のふたりだけ。

老人ホームに入ってからの日記には「ここは一種の地獄」「まだまだすることはある。声をだすこと、ひとりでうたをうたう、足を動かすこと」「心を広くあかるく保ちたい」亡くなった祖母とはたっぷりお喋りしたけれど、もっともっと頻繁に電話しても良かったのかも知れない、悔やんでも悔やみきれません。


色々と思い返していたらあっという間に夜になってTPも仕事から帰ってきたので、あわてて作ったひじきの煮物が晩ごはんです。旨くもなし、まずくもなし。