悪魔抜け

朝起きると、TPは出勤した後でした。カーテンを開けると「あ、抜けたかも」そう思いました。心がすっきりしているのです。ものすごい罪悪感と共に。もうひとり暮らししたいとは思わない状態。無理して一緒に暮らしているわけじゃないんだ、そのうちにいつか、嫌でもお別れは来るんだから。ここ数日、嫌な人間だったと心が千切れそうになりながらも、抜けたな、そう感じます。

このところ嫌なタイプだと思っていたプライドの高いひととも、朝から軽くお喋りしてみると「何て爽やかで堂々としていて、可愛らしいひとなんだ」と見る目が全く変わっています。ウキウキ、軽快にお仕事。そして職場近くに来るワゴン車でランチを買って、うっとりと食べます。心にはTPに嫌なことをたくさん言ってしまった自分を絞め殺してやりたい感情はあるものの、帰ったら謝ろうと決めています。

帰り道、駅の構内でTPへのお詫びの品として買ったワッフル4つを抱えて、晩ごはんは冷凍しておいた豚軟骨を甘酢煮にしようと算段。大雨。仕事を終えたTPが電話をくれたので、迎えに行ってみます。いつも家で会えるひとだけれど、外でお互いを見つけた瞬間、ニコッとしてくれるので、嫌な自分を火葬にしてやりました。成仏しろよ。それにしても何だったんだろう?ここ数日の悪魔は。ようやく希望が出てきました。明日がお休みだからかも知れません。