フィンランドのリクさんち

うーんと早起きして、地下鉄に乗ってバスに乗って成田空港まで。TPが「怖い」とバスの前席のひとの手を氣味悪がっています。

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何でフィンランドなんか行くことになったっちゃろう?JALとフィンエアーの共同運航便、今回やっとこさJALカードに入ったので、生まれて初めてのマイレージをゲットします。空港で両替した9500円がたったの75ユーロになっちゃってガーンとなります。1ユーロ126円くらい。

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フィンエアーに乗って時計を6時間戻して。今回は席に余裕があるそう。シートベルトのサインが消えた瞬間に、誰もが空席に移って、思い思いに本を読んだり、手すりを上げてゴロンとなったりしています。ヤッター、寝て行ける!TPも席を移って、手を振り合って合図します。

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機内食を食べてぐーぐー眠って。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
 

最初に読んだときには頭に残っていなかった、フィンランドが出てくるという小説をキンドル君に入れて再読して。 

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朝ごはんを食べて、もらったおやつのチョコを食べて(旨っ)。

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唯一の日本人キャビンアテンダントさんが「フィンランドはお天氣が良いようで、良かったですね」と言います。フィンランドの文房具を買ってみたいと言うと「ストックマンとかいいんじゃないでしょうか」明日はメイン通りで日本のお神輿も出るそうですよ、国交100年の記念とかで。いい情報ありがたい。メイン通りってどこだろな?

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何ということでしょう。空港から電車(ひとり4.6ユーロ)に30分ほど乗ったらもうそこはヘルシンキの中央街でした。終点の中央駅で、すぐにジャンパーを脱ぎます。暑い暑い。

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私はすぐにでもカフェでコーヒーでも飲んでひと休みしたいけれどTPが「最初にどーんとフィンランドに来たーって思うようなところに行きたい」と言うのでヘルシンキ大聖堂へ。駅から徒歩10分くらい。

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大聖堂の中で、どうかこの旅をお守りくださいと祈ります。

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歩いてすぐの港へ。何じゃこりゃ!

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かもめ食堂のひとたちも仕入れに来ていた港の市場へ。

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TPが「あそこがイッテQで有名になったサウナって」と言うので、こんなところで水着になってプールで泳いでいるひとってすごいな、と思いながら眺めます。

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港でやっとコーヒー。自分で選んだサイズの紙コップを取って料金を後払いするセルフサービスシステム。ミートパイひとつとコーヒー2つで8ユーロ。高いような氣がする。f:id:monna8888:20190517213804j:plain

フィンランドは亀とか犬とか熊とかのセメントの置物が多いようです。たいていの動物の背中には何らかのポールがぶっ刺してあります。

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エスプラナーディ公園へ。ベンチがたくさんある街路樹に囲まれた敷地に、銅像がいくつか並んでいます。芝生に座っているひとたちもいっぱいいます。かもめもいっぱいいます。というより、かもめだらけです。

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フィンランドの官製はがきを買いたい。店員さんは、ニコッとしてくれて感じが良いのでホッとします。ホワイトのはがきは無いかと尋ねると、ない、絵葉書だけとのこと。売ってあったムーミンの絵葉書を3枚買います。日本までの切手も3枚買います。フィンランド時間でまだ16時。エアビーで予約した宿はチェックインが17時だから、宿近くの公園でボーッとして休みます。日本ならもう夜の10時だから眠たくてボーッとします。Kマーケットというコンビニでビールひと缶、3.4ユーロ。

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宿のオーナー、リクさんから教わった通りのセキュリティーコードで建物の入り口を開けて、階段を上がります。いかにもヨーロッパ。

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教わったキーボックスの中の鍵で玄関を開けて、ハローと声をかけると台所からニコニコ顔のリクさんが出てきました。リクさん、仕事じゃなかったのかな。「まずは荷物を置いて、それから家のツアーをするよ」とのこと。エアビーのレビューではたいそう清潔との評判でしたが、それほど掃除は几帳面でなく普通の印象です。海外のひとのレビューは、すごく褒めるらしいと職場の誰かが言っていたことを思い出します。

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部屋から玄関を見ると、男の子が4人もいる家だから、カバンも放り出してあります。よしっと氣合いを入れてリクさんに挨拶。空港で買ったお土産、白い恋人の12枚入りを渡すと喜んでくれ、息子のトーマスくん(3男)を呼んでお礼を言わせたりしています。シャイなトーマスはそっと手を出してくれるので握手をします。「トーマスはテレビゲームの続きをやりたいんだよ」次男の長男のニコラスは彼女の家にお泊り、4男はママの家にお泊り。やがて次男のダニエルもサッカーから帰ってきて挨拶。リクさんからつたない英語で何とかおすすめの場所やレストランを聞いて、トイレを借りて、部屋に戻ってビールを飲んではがきを書いて、ひと休みして。18時、よし、ヘルシンキの街を歩こう!腰を上げて外へ出ます。リクさんにも「行ってきまーす、モイモイ」と言って街散策です。

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ヘルシンキのショーウィンドウは、ガラス瓶に商品を放り込んで飾るスタイルが多いよう。あっちもこっちも、ガラス瓶に何かを放り込んでいます。商品が無い美容院のような店は、ガラス瓶に花を入れて飾っています。

それにしても、フィンランドにおるって嘘みたいやね。街を右から左に、東から西に、北から南に、歩いて歩いて歩きまわります。リクさんに教えてもらったフィンランド料理の店は、予約でいっぱい。TPが地球の歩き方で見て行きたいと言ったレストランも1時間待ち。どうしようかねー、でもお腹もそれほど空いてないねーとか言いながらぶらぶら、ウロウロ。

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カウリスマキ兄弟がつくったというバー、カフェモスクワへ。店の名前が出ていないから探すのが大変。まさかここが?の賑やかな店が、カフェモスクワでした。乾杯。ビールも1杯1000円くらい。何でもかんでも1000円くらい。

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そのへんを歩いていた郵便局員さんに、ポストはどこですか?と聞いて教えてもらった、カンピ駅のポストで絵葉書を投函して。

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もう夜の9時。日本なら・・・(明け方の3時!!)TPが、もうバーガーキングでもいいか、と3回くらい言うのを何とか止めて、ここでしか食べられないようなもの、駅ナカのファーストフードでトルコ料理?らしきものを。ひと皿1500円くらい。サラダと豆コロッケ、チーズがたっぷり乗っています。「俺、相当疲れとったんやね、もし次バーガーキングとか言ったら、ほっぺた引っ叩いて」

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もう夜の10時近くよー、それなのにまだ明るくて。Kマーケットでビールを買おうとすると、時間帯でアルコールの販売は終了と言われて心底がっかり。民泊というのは、氣を遣います。あまり遅くなってもねーと宿に戻ります。リビングでは、リクさんが電氣をつけずにソファーに寝転んでタブレットを見ていました。ハーイ、そう挨拶して遅くなってごめんなさい、と言うと、ノープロブレムとのこと。ホッ。シャワーは明日の朝浴びますとか言って部屋に戻ります。パジャマに着替えてベッドに寝転んで、なんだかトイレも遠慮しちゃうな、とか考えていたら、すーーっと眠っていました。