満腹のふたり

TPと早起きして、火口のふたりリベンジへ。今日は無事、席を確保できました。柄本家の息子たちのお兄ちゃんの方と、凪ボーイで当たりのキツい足立さん役を演じている方の共演。そこへ荒井晴彦監督作品と来たら、必見。

あえての伊東ゆかりの歌から始まって、あえての状況説明を終えると、物語は加速して、ふたりだけの世界になります。彼と彼女は、ふたりで一緒にいられるだけでいい、いたいだけふたりで一緒にいたらいい、そう祈るように観た映画、観終わって、外に出ると空が広がったように思えました。映画の開放感を心のお土産に。大切にしたいような映画。

 

映画が始まる前、ベンチでホットドッグなど食べていると、白髪の女性が非常口や従業員の控室などドアというドアを片っ端から開けようとしていたので「お手洗いですか?」と声をかけると「いえ、映画館はどこでしょう、もう始まってしまってるんです」あわててチケットを見せてもらって、シアター1の入り口を案内したものの、たしかに、オシャレ過ぎて映画館の入り口がわかりづらい。閉じてしまったドアは黒くのっぺりとした壁のようで、シアター1の文字も細くて見つけづらい。ベンチに戻って、私「さっきのお婆さんさあ、ジャ・ジャンクーの映画に遅れて入るって・・・」TP「もう、ワケわからんやろうね」ジャ・ジャンクーの映画はただでさえ嘘か本当か、何の目的でそこにいるのかがわからないので、最初を見逃したらもう、さっぱりわからなくなるんじゃないかしら。でも私も観てみたいな「帰れない二人」。

 

火口のふたりを観たらハンバーグが食べたくて仕方なくなったので、びっくりドンキーへ。こんなに近くにあったの知らんかった。満腹のふたりは、帰って昼寝して、晩ごはんは伊勢丹の地下で買ったお好み焼きの素を混ぜて焼いただけのお好み焼き。だらしないふたり。

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