太陽に追われて

出発は夜なので、家中に掃除機をかけたり、水回りをピカピカにしたり、荷造りをしたり、冷蔵庫の野菜の残り(ゴボウと人参)を冷凍庫に放り込んだりします。天氣が良いので一日中、窓を開けています。やがてTPも帰宅して、リュックを背負って電車に乗って羽田まで。

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何故か出発時刻が5分早まっています。早まることってあるんだ。

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晩ごはんに、六厘舎の醤油ラーメンを食べます。750円。麺がほぐされず固まったままゆでられています。

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カタール航空に乗り込むと、アメニティグッズが用意されていて嬉しくなります。アイマスク(臭いのではめるときにウッとなる)、リップ、耳栓、ミニ歯ブラシ、靴下(ベロベロだけど履きやすい)、どれも氣が利いてる!

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1時間ほどして、機内食が配られます。本日二度目の晩ごはん、暗闇の中で何が何だかよくわからないものを食べます。

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5〜6時間眠ったでしょうか?何か夢を見たような氣がする、仕事の夢。朝ごはんが配られます。私はおかゆの朝食が好き。

 

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朝日が上がるか上がらないかの状態がずっと続いています。太陽から追いかけられて飛行機は進んでいるのかも知れない。私が秘かに編みだした、長時間フライトで精神を爆発させずに保つコツ、この飛行機は絶対にどこにも到着しないと思いこむこと、をずっと実践しながら、このまま永遠に宇宙を漂っているんだと自分で自分に信じ込ませて過ごします。だってこれからドーハで乗り換えて、まだその先もあるから。ドーハってどこ?と思いながらもあまり考えすぎないように。「宇宙船に放り込まれた人類は、目的地も無く、そのまま宇宙を永遠に漂いました、とさ」永遠と思える時間、ただただ頭のネジをゆるめて過ごします。