起きるとTPは仕事に行った後。夕べは睡眠導入剤を飲んで久しぶりに眠った。それでも一晩中悪夢にうなされて、パソコンを開いてもう、チャットを開く氣力もなくただ絶望だけが広がります。午前休を申請します。ふと、昨日と一昨日、まる2日何も食べていなかったことに、氣がつきました。この2日、TPが何度もかけてくれていた言葉が脳内で蘇ります。「門ちゃん、ごはん炊いたよ」「ちょっとでも何か口にした方がいいよ」「門ちゃん、カレー温めたけん食べりい」「門ちゃん、お風呂沸いたよ」「ちょとだけでも何か食べん?」「門ひとりに責任を負わせるのは会社が悪いよ」「門ちゃん、味方やけんね」わたしは一体、この2日間、何をどうしてどうやって過ごしていたんだろう、風呂にも入らずご飯も食べず、一体どうやって息をしていたんだろう。
まずは、TPが用意してくれていたカレーを温めて、TPが炊いてくれていたごはんを食べます。
次に、2日ぶりにシャワーを浴びます。どうりで頭がベタベタしていると思った。
そして、知人友人の顔を思い浮かべます。事の顛末を知ったひとたちから、何か手伝えることないかと個別で届いていたチャットのことを思い浮かべます。大炎上と言われて脅されたままの状況に震えます。このところ大きい失敗がなかったものだから調子に乗っていたのかなとか思い返します。会社が危ういと言われたままで、それほどの重要事項を自分ひとりで抱えていたのかと疑います。本当に?それほどのもの?この私が?
午後、パソコンを開きます。この2日間の事故処理以外にも普段のしごとが山積みなので集中して進めます。事故処理もある程度の火消しも終えたように思えます。ひとつ氣まずいことは、半年前から明日は有給休暇を申請していたこと。それでも会社の犬になりたくないという反抗心が芽生え、自己処理用に立ち上げられていたチャットグループで「明日はお休みをいただいております。緊急のご用件などありましたら本日中に」と自宅電話番号を書いて、パソコンを閉じます。
氣がつけば、夜の9時。あれ?TPは?「晩ごはん、外で食べてきたよ」「お風呂沸いたよ」「洗濯物畳んどったよ」いつの間にか、家に帰ってきていました。ごめんごめん、全然氣づかんやった!今日、カレー食べたよ、この2日間、味方でいてくれて本当にありがとう、そう言いました。「明日、予定どおり有給休暇取るよ」「本当に?よっしゃ、ドーミー予約しよ」TPはドーミーを予約してくれています。明日は休んでやる!(今朝も半休取ったくせに)絶対絶対絶対休んでやる。