どうする?

明け方、ふっと目が覚めました。夜9時に眠ったら、そりゃあ夜中の2時に一度起きて一服して、ベランダから星空を見上げて(ものすごく長い軌道の流れ星を見た)、TPも起きてきてベランダで空を見上げて、二度寝するでしょう。

6時過ぎ、ひょうたん型の大浴場にちゃぽんと浸かって、荷造りしてチェックアウトも済ませて朝食へ。

昭和〜

たつる〜

旅館の朝食〜

後ろの京都弁高齢夫婦の会話「ヨーグルト、あんま美味しゅうないな」「ほんまに。酸っぱいな」私には普通のプレーンヨーグルト(ジャム入り)ですが、京都の方にとっては普段と違う味なのかも知れません。

今日も路面電車に乗って、

高知駅から特急電車に乗って中村市へ。私が「あ、これ土佐くろしお鉄道やん!うれしい」と言ったらTPが持参のノートパソコンを開いて検索して「違うよ、土佐くろしお鉄道は中村、縮毛間」などと言うからご機嫌ななめ。絶対に違うと検索返し、やっぱり!窪川からは土佐くろしお鉄道やん!とか言っていると、窪川駅から車内のWifiがつながらなくなって、本当に鉄道会社が変わったんだなと実感します。

中村駅には、ハロウィーンの飾り付けがしてありました。

駅の待合室には、小学生の習字。たびたびたび。出発出発出発。

鉄道鉄道鉄道。高原列車高原列車高原列車。

中村駅に着いて、レンタカーを借りるらしい。(看板猫。完璧な箱型)

ゴー!!

沈下橋

私はどうやら映えスポット的な場所に興味ないものだから、沈下橋?行っても行かなくても、みたいな重ためテンションのひとをよく、ここに連れて来てくれました、TPありがとう。

ドーン!と開ける橋。

振り返れば山!空!(絶対にトトロが居ると思う、トトロに見える)

車に乗り込んで、すれ違うのも困難な一本道を進んで、

道の駅四万十とおわへ。TPが四万十川を渡るジップラインを予約していて、事前の説明動画でドーンと落ち込みます。全ては自己責任。

ジップラインしたいなんて言ったことないのに、

なぜこのような命をさらすようなことを、

と思ったらものすごく楽しくて、あっと言う間に対岸に到着します。何よりもうれしかったのは、川から私たちを見上げて手を振ってくれた夫婦が居たことです。大きく手を振り返して。道の駅で、お待ちかねのランチを食べます。

また車に乗って、TPパパと門ママに書いたはがきを、郵便局から出します。私はとっても感動しました。先客は3人、腰が90度に曲がったお婆さん2人、付添のおじさん1人。その方々にとても丁寧に説明しつつ(ここ、はんこが必要ですよー)、私にはお待たせしちゃって申し訳ありません、と言葉をかけてくれつつ、先客を優先していて、それはそれは清々しいのです。この郵便局ではがきを送ってよかった。

また道なき道、いえ、道はあるけれども。誰も通らない道を進んでみるとTPが「あ、日本最古の複層林って」と看板を見つけたものだから、ゴー!と左折してみたところ、どれだけ進んでも何も出てきません。第一村人発見、のような感じで草刈りをしていたおじいさんに道を尋ねたところ「林?知らんけど、この先に滝とかあるけん、冒険してみたら?」とのこと。どこかの嫁が愛媛からこの道を通ってこちらまで買い物に来るなど教えてもらいます。

そもそも複合林って何?平家も匿った歴史があるらしいほどの深い森。

もう1時間も誰ともすれ違わず、がけ崩れしているようなところを通っているから、看板を見つけても、曲がろうとすら思いません。今日中にレンタカーを返さねばだから。そして第二村人発見、みたいな感じで、道路に崩折れた巨木を処理しているお兄さんがいたので「すみません、ここから中村駅に戻りたいのですが」と声をかけると「このまま40分くらい進んで。。。道はずっとクネクネして大変やけど」ととりあえずもと来た道に戻れることを教えてくれます。ありがてー。

落石を避けながら、何とか進み続けて、お兄さんの教えてくれた橋が見えて安心します。ふと崖崩れ工事現場に出会って停車していたところ、先ほど道を教えてくれたお兄さんが現れて「すんません、40分って言ったけど、言ったこと間違えとって、ここまでが40分、ここから20分くらい」と、しごとの帰り道だったならよいけれどわざわざ追いかけて来てくれたとまでは思わないけれど、胸がいっぱいになります。高知。親切な土地、空の広い場所。

途中の道の駅でもう一度、中村駅に戻る道を尋ねます。「海沿い行った方がいい」とのこと。

本当に海が見えてきます。太平洋!!太平洋!!

はっきり言って、返却時間にはギリギリだけれど、己を信じろ!と車を走らせます。いえ、走るのを横で大きい声で歌を歌って応援します(運転はTP)。

ふぅー、間に合った。

ところで今日はどこに泊まるんでしょう?明日はどこに行くのでしょう?

徒歩7分ほどの宿にチェックインします。またしても2人で6000円くらいの宿なのに、平日だからとおもてなしクーポンが6千円も戻ってきます。

季節労働者の方たちが多い宿、カレーも無料でふるまわれています。屋上のコインランドリーで洗濯もします。

私は部屋でゆっくりしたいけれど、TPが近所を散歩したいと言うので居酒屋へ行きます。

そして、ここから明日の予定をどうするか、夫婦で会議。どうする?足摺岬。それとも早めに高知に戻って、牧野植物園?まだ龍馬の生家にも行っていないし、日曜朝市も行きたいしどうするどうするどうする?