アパート前の道で

早朝、アパート前の道を空き缶を集めている方が歩いていました。私も急いで、空き缶の入った袋を持って追いかけます。その方は、ズンズン歩いて行ってしまうので、信号を2つ渡ってようやく「これ、お願いしてもいいですか」と言うと、目をパッと輝かせて、頭を下げてくれます。うちのアパートには空き缶を捨てる場所が無いので(いつも不燃で出しているだけ)、こちらこそ助かるのです。またお願いします!

朝ごはんにふくちゃんラーメンを食べて。汗をかいたので窓を開けると、アパート前の道の落ち葉を、下の階のTさんが掃き掃除してくれています。ありがとうございます、とゴミ捨てがてら降りてお礼を言うと「私は、火事が怖くて」とのこと。このところ旅行者の増加で歩きタバコが増えているからだそう。「あなたがまだここに来る前だったかな。前に、お隣りが火事を出したのよ」私とTPが越してきたとき、お隣りは駐車場でした。その火事を発見した瞬間のことを身振り手振りで再現してもらっていると、向こうからご近所のヤ◯さん一家の娘さんが犬の散歩でやって来ました。「あ、おばあちゃん!元気そうだね。相変わらず、美人だね!」と通り過ぎます。その娘さんは最近、若手の一番頭がム◯ョから帰ってきたので、ご機嫌です。Tさんは、たしかによく見たら鼻筋の通った色白美人さん。Tさんは美人と言われても、いつものことみたいな顔をしてすましています。

衣装ケースを開けても閉めても、秋物の洋服がまるで無いので、デパートに探しに行きます。あれこれ見て、やっとちょっといいかなと思うブラウスの値札を見ると、4万円!「ひっ」と声を上げて、逃げるように立ち去ります。

何も買わずに家に帰り、今日こそはガス台の、魚焼きグリルの、通風孔みたいなところを開けたところの、掃除です。ドライバーで分解して、酸素系漂白剤をお湯で溶かしたものに漬けて、20分ほどでピカピカになったので再び組み立てようとすると、もう組み立てられなくなっています。諦めて、通風孔に網だけ被せて大きい部品だけネジで止めて、なぜか部品がはまらなくなった横っちょはアルミホイルで塞いで、なかったことにします。余った部品は燃えないゴミとなることでしょう。

そんなこんなで、晩ごはんは大分のお土産、冷凍鶏天です。TPママにもらったかぼすも添えて、福岡母が送ってくれたナスも素揚げにして。今日も安定の美味しさです。

 

岡山県の、備中松山城を訪れた際に運転手さんから教わった、山田方谷という方の文庫を、ようやく読み終えます。わかりやすいようで、馴染みのない文体。小説に描くべき方。