雨の渋谷

monna88882012-03-18

ミートソーススパゲッティと豚ひき肉の中華スープ。何とも寒くジメジメとした日に、渋谷へでかけます。今日は石井岳龍監督の「生きてるものはいないのか」を観に行く日です。学生の頃、石井監督の映画塾という泊まりがけのワークショップで生徒を募集している記事が、新聞の夕刊に載っていたのを見たときに、その記事だけがピッカーッと輝いて見えました。ちょっと前に観た高校大パニックと爆裂都市、逆噴射家族の監督だ。すぐに応募して能古の島へ渡り、受付へ向かうと目の前にいた男の人が振り返った瞬間にまたピッカーッと光が差しました。スタッフの方ですか?と尋ねると笑って「いえ、僕も参加者で」と笑っていた人がTPだったっけ。実は同い年だったのにその時は40歳くらいに見えたのです。他の参加者の人たちも個性が熱々に燃えている人たちばかりで自分を見失いそうになりました。後にも先にも、自分の枠が壊れそうなほど熱をおびた体験はありません。


「生きてるものはいないのか」
まず、若い人ってキレイだなーと思いました。そして日本っていいな、言葉っていいな。これまでの石井監督の作品の中で、監督の顔が初めて見えなかった、終わった瞬間にあら?もう終わり?そう思いました。これからじっくりと映画の余韻を楽しむ時間も、映画の続きです。年々、可愛くなっていく映画監督!


帰り道、近所の薬局が閉店セールをしていました。20%割引でした。マリーゴールドのゴム手袋、カネヨンのクリームクレンザー、キクロンスポンジとアタックネオの詰替え用。買ってみると自分の生活が見えました。生きるって、こういうことダネ☆小雨の日曜日、よい一日になりました。