腹パンチ

ハル (WIT NOVEL)

ハル (WIT NOVEL)

ハル。図書館で借りた木皿泉の本を、涙をこらえて下唇を噛みながら読んで、果てしなく遠いところまで電車に乗って出勤。

亡き王女のためのパヴァーヌ (新しい韓国の文学12)

亡き王女のためのパヴァーヌ (新しい韓国の文学12)

亡き王女のためのパヴァーヌ。図書館で借りた韓国で人氣だという小説家の本を読みながら、遠いところから帰宅。何じゃこりゃ?内容が頭に入ってこない。


夕方から新しいツールの説明会にて残業、そしてD君は有給休暇。その後で、まさかのD君転職の発表がありました。窓の外はすっかり暗くなっています。同じくショックを受けている前の職場から一緒のM君が、あたしのショックをやわらげようと、事の顛末を説明してくれたけれど、どうしてD君は何も言ってくれなかったのか、寝とぼけてベッドの角で向こうずねを打ちつけた翌日のような痛みが、じんわりと広がりながら、D君は言い出せない性格だと知っているし、その予感が無かったわけでもない。直接、報告を受けたM君を励ましたくなりながら、誰よりも驚いていたD君の後輩、I君のショックを受けた顔が目に焼き付いて泣きたくなります。次、D君に会ったらまずは腹パンチすると言うと、M君は、みぞおちにね、と言うので笑ったっけ。呆然と乗り込んだ帰りの電車、その時間の長いこと、いつまで乗ってもなかなかたどり着きません。そう言えば次の月曜日、D君と一緒にランチに行く約束をしているけれど、ぶーたれた態度で臨んでやろう、いやいやそれじゃ足りない、一週間は口をきかないでおこうかしら。私もきっとD君と同じような不安を抱えているし、悩みに悩んだ末の決断だとは百も承知。でもDのバカ。次会ったらマジ腹パンチ。でも、おめでとう。