私には、どうしても忘れられない生春巻きがあって、カンボジアのシェムリアップ、クメールキッチンで食べた生春巻きのことを、何度も何度も思い出しては「なぜもうひと皿、頼まなかったんだろう、なぜ分解して、何が入っているか研究しなかったんだろう」と悔やんでも悔やみきれない思いがあります。
そこで、クメールキッチンの公式サイトから、その思いの丈をメールしてみたのです。今でもあの味を忘れられない、材料を教えてくださいと、誰にも言いません、自分で作ってみたいだけなのですと。
お返事を待つこと４日、まさかの昨日、眠れない夜に、お返事をもらって「わっ」と声が出ます。ドキドキしながら開封すると、メールありがとう、レシピを教えることは全然問題ないんだけれど、実は今コロナで休業中で、再オープンは来年になる、とのこと。どうやら閉店中だからシェフとも会えないらしい。検索してみると、たしかにカンボジアは死者数こそ少ないけれど、観光者相手のレストランは来年まで閉鎖しているとあります。そこでお返事をいただいたことのお礼と、それまでは何とか記憶に頼って自分で作ってみる、皆さまのご健康を祈りますと、グーグル翻訳に頼りっぱなしで返信します。
お返事もらえてよかった。ご近所にある韓国コスメショップ前の道路に、ときどき「ご自由にお持ちください」と書かれたダンボールが置いてあって、これまでも化粧水やらクリームやらが置かれてありましたが今回は、パウダーだったので、ひとつもらって帰ります。パウダーっていいわ。
今日は、美容院の日でした。また耳下２センチほどのボブに、何よりも毛染め。美容師さんは、渋谷の何とかタワーに上がったら、ものすごく感激したと教えてくれます。夕方で、オープンスペースで、たった２０分しか滞在できないけど十分だった、若者たちの会話が「ヤベー、ヤベー、エロい、ヤベー」だけで可愛かったなどと教えてくれます。
家に帰って、福岡のＭちゃんがくれた手紙のお返事を書きます。やっぱり手紙が届くと、キャッとなってワッとうれしくなって。ずい分前に、ＲＣが「門のところにＭちゃんから手紙が届くとこちらまで嬉しい」と言ってくれたことがあります。ポスト確認係のＴＰも、Ｍちゃんからの手紙が届いていると、とても大切なプレゼントを渡すように、大きく手を掲げて「はい」と渡してくれます。私が喜ぶことを喜んでくれるひとたちと、そのひとたちが嬉しそうにしているのを見るのが大好きな私とが、付かず離れずで、何とかつむいできた、そんなこと。これからはなるべく、悲しませようとしたり落ち込ませようとしたりするような関係性のときには、遠慮なく距離を置いて行くべきなのかしら？世の中というものは。まだまだ実験中。
