ゆるゆるの世界

monna88882012-05-05

ル・アーヴルの靴みがきアキ・カウリスマキ監督の新作です。武蔵野館へ朝イチで駆けつけたにもかかわらず、まさかの立ち見。立ち見すら私とTPが最後で、その後はずーっと断られていました。映画評ではおとぎばなしと書かれているものが多いようですが、私のような庶民にとってはこの感覚こそが現実、確実にゆるくなっているのに的確、世間の常識では考えられない展開。これまでの苦さや不条理の感覚を超えた、「あ、こっちの世界が本当だ」と思える世界が広がっていました。映画館を出て5分してもウッと胸が詰まって一瞬、目が見えなくなりました。カウリスマキ監督の飼い犬、ライカもライカという役名で登場しています。ボロ犬、愛おしい!アクションはどうせ苦手だからあえてゆるくしようという、もうモミクチャにしたいような可愛いゆるさを堂々と展開していらっしゃいました。カッティオーティネンさん(カティ・オオウティネンさん)はそこにいるだけで、世界で一番愛されている女優かも知れません。


西村賢太対話集

西村賢太対話集

西村賢太対話集。高田馬場駅前の本屋で買いました。町田康が!坪内祐三が!まさかの石原慎太郎が、1時間も笑って読み進められなかったとか、友情を持って会話しているところ、身体的だという発言、その重なりに笑って笑って、西村賢太という小説家がいてくれて良かった、心からそう思いました。


バーレスク [DVD]

バーレスク [DVD]

バーレスク。DVDで観ました。コッテコテのツボ押しグイグイな映画でした。まるでブロードウェーで観ているかのよう?行ったことなくても、そんな映画でした。シェールの存在感に打たれっぱなしになりました。


夕方、高田馬場駅前をたっぷり散歩しました。歩きに歩いて骨盤が外れそう。何でもベスト10を勝手に決めてしまう八百屋さんでぬか漬けを買って帰ります。店先は猫のオシッコの匂い、あぁ生きてるってこんな感じだな。歩いていると、脳が休まって何とも知れない幸福感が迫り上がってきます。。