上品さ

遠い遠いところまで電車に乗って通勤します。今日は途中まで平日休みのTPも一緒で心強い。どうやらミャンマー大使館にビザの申請を出しに行くそう。必要な書類を揃えて、本当は郵便でも済むビザ申請、自分の好奇心が押さえ切れずにわざわざ大使館まで行くそうです。通過したらいいね!


おつとめ先では、写真撮影がありました。会社のホームページに載せるらしい。顔、出したくないんですけどとは言わずに、素直に写真を撮ってもらいます。私は自分でも引くぐらいチキンなので、いざ撮影となると顔が引きつって、胸がドキドキします。それはさておき、以前からおつとめ先から歩いて行けるところでD君が最高!と言う中華屋さんに、ランチに連れて行ってもらいました。歩きがてら、普段TPと手つなぎます?と言うので、私はキョロキョロと景色を見たいから、TPの腕をつかんで歩いていると答えます。盲導犬のような感覚で。するとD君は「こないだ久しぶりにヨメとふたりになって、この距離感」と半歩分の距離を見せてくれました。まだまだ新婚氣分のD家なのでしょうか。


それにしても!連れて行ってもらった中華料理屋さんは、古いのにどこまでも清潔で、厨房での手さばき、材料の下処理、常連のお客さんたちの注文の仕方、どこまでも完璧で、注文した細切り豚肉あんかけごはんは、味がバチッと決まっていて、目がうるむほどでした。そうそう、私は今ちょうどこんな味のものを食べたかったんだ。表では空席待ちの人もチラホラいます。D君がいっぺんで氣に入ったというお店、そうか、D君は上品な店が好きなんだなと思い至ります。これまで少しずつお喋りを重ねてきて、氣さくなのに繊細で。育った環境からか上品なことが美徳になっているんだ、それがD君の上品さを作ったんだな。これまで何年も同じ職場で働いてきて、D君の本質を初めて言葉で捕らえた、そんな日でした。イヒヒ、今度本人にもそう言ってみよう。照れるかな?