毛布かかってた

貧しき市民のアパートの窓からも、桜が見えることに氣づきました。窓を開けて、ボーッと眺めます。そして録画してある逃げ◯をまた観たりします。そうだ、今日は平日の定休日、何ていいお天氣、そうだ池袋にお出かけしてみましょうとバスに乗って、ひとり旅に出ます。

バスから眺める街はピンク色でぼんやりしている。誰もが桜の木の下でパシャパシャ写真を撮っています。

もう我慢出来ない!

いのちの車窓から

いのちの車窓から

本屋で買って喫茶店に直行します。
珈琲専門館 伯爵 池袋東口店

食べログ 珈琲専門館 伯爵 池袋東口店

一文字ずつ、目を凝らすように読み終えます。

読み終わったら、もう読む本が無い!
また別の本屋に入って、立ち読みして「はっ」とした歌集を買います。

渡辺のわたし 新装版

渡辺のわたし 新装版

渡辺のわたし。斉藤斎藤さんという歌人、不思議でならないのは、以前、本屋で立ち読みしたときはピンと来なかったのに今日はなぜ?グイグイ、グイグイと入り込んで、もう本から目を離したくなくなります。

自動販売機とばあさんのたばこ屋が自動販売機と自動販売機とばあさんに

君のはつ恋のはなしを聴いていたら吐き気してきた背中さすって

わたしの視野になにかが欠けていると思いそれは眼玉と金魚を買った

一句ずつ読んで、顔を上げるとバスの窓越しにピンクのぼんやり。

ストレイト・アウタ・コンプトン。DVDで観ます。ラッパーたちが事務所問題でモメるはなし。常に誰かと誰かがモメているので途中で眠たくなって、畳の上で朝までぐっすりでした、とさ。(毛布かかってた、うれしい)