鶴の恩返し

氣分転換に、浴室の清掃を頼んでみました!朝から瓶にコツコツ貯めた500円玉貯金を銀行に預けに。19万円弱にもなってた。だから浴室清掃の資金もバッチリポケットに準備します。お風呂場の、手の届かない隙間や隅の方が氣持ち悪いのも憂鬱な氣持ちの要因のひとつだった。2つほど見積もりを出して、評判の良さそうな方に決めます。約束の13時、今か今かと待ちかねていたところ、電話が。「浴室清掃の件で、水曜日ご希望とのことだったので」「へ?今日が掃除の日だと思って待っていたんですけど」「あ、そうだったんですか、まだ確定の電話は行ってなかったですよね」「そうだったんですか?」「では今日の夕方、5時か6時ごろはいかがでしょう」「・・・・・はい、わかりました。お待ちしています」ガチャ。

するとピンポンが。出てみるとお掃除のおじさんが立っています。あれ?今電話もらって今日の5時か6時って言われましたよ。おじさんキョトン。あっ、違う!もうひとつの見積もりの方だ、キャンセルした方だ!あわてて電話をかけ直して、キャンセルしてたんですよ、もうお願いした別のところがいらっしゃったのでと断ります。ふう、危ないところだった、1日に2回、浴室清掃されるところだった。お掃除のおじさんは「自分、ガスマスクみたいなのかけるんで」と大きな送風機まで持ち込んで、塩素の臭いが部屋に入らないようにと台所のガラス戸を締め切って、作業を開始しました。鶴の恩返し、絶対に開けてはいけないと言われているけれど、本当にお掃除しているのか知らん?ドーンとかダーンとか大きい振動が時々響いてきます。

そうだ、私もお掃除をしよう。このところ凝っている自家製消毒液、消毒用エタノールを水道水で4対6くらいに薄めたスプレーでシュッシュシュッシュ、キュッキュッ。お風呂のお掃除、楽しみだな!今のこのアパートを大好きだからせめてもの恩返し、きれいになってね。

4時間後。

終わりました。古いなりに、隙間や奥の方までピカピカになりました。どうでしたか、大変でしたか?と尋ねるとお掃除のおじさんは「がんばってるなーとは思いましたよ」ん?どうやら、私の普段の掃除を褒めてくれているようです。じーん。温かいものがじわーっと胸に広がります。私なりにお掃除がんばってたのかな。自分でも知らんかった。うれしい。防カビコート、駐車場代まで含めても2万円でおつりが来ました。ぜいたく。